斬、の作品情報・感想・評価・動画配信

斬、2018年製作の映画)

上映日:2018年11月24日

製作国:

上映時間:80分

3.5

あらすじ

「斬、」に投稿された感想・評価

odyss

odyssの感想・評価

3.0
【映像はいい】

江戸末期の、北関東か東北の農村を舞台に、武士のはしくれである若者(池松壮亮)、武士に憧れる農民の若者(前田隆成)、その姉(蒼井優)、そして凄腕の武士(塚本晋也)を配した時代劇。時代劇なので斬り合いは出てきますが、武士として生きることの意味を問いかけるような内容なので、ふつうの時代劇を期待してはいけません。

この映画の特徴は映像でしょう。農村やその周辺の森の様子が生々しく、またアングルやカットなどに独特の工夫をして斬新な印象を喚起しています。後半は暗いシーンが多いので、ニコラ君のように(笑)解像度の劣るパソコンで見るのは薦められません。映画館のスクリーンで見ないとこの作品の映像の評価はできないでしょう。

斬り合いのシーンが分かりにくいのですが、これは意図的なものだと思います。

主役の4人も健闘しています。

ただ、見終えてみると、何か物足りなさが残ります。典型的な時代劇でなくてもいいけれど、武士として生きることの本質を問いただすのもいいけれど、それだけでは満たされない何かが観客の胸の中に穴のように空いたままなのです。もう少し何かが欲しい。二部作の第一部だけ見て終わった・・・そんな印象でした。

多分、塚本監督の構想自体に問題があったのではないか。
たしかに人を斬るという行為は簡単にできることではない。
しかし斬らなければ斬られるというのが世界、少なくとも当時の世界。
江戸末期だから清王朝はすでに英国にアヘン戦争でやられていた。
中国が好戦的だったからアヘン戦争になったのか? 中国が平和的だったらアヘン戦争は起こらなかったのか?
そうじゃないんですよね。問題はアヘンを不当に押し売りした英国側にあったわけだから、清王朝を責めても仕方がない。

アヘン戦争は外国の例だというのなら、江戸末期の日本だって同じ。
明治維新は武力を背景にして行われた。
たどえ江戸城が無血開城となっても、それは純粋な「話し合い」で決まったわけではなく、一方の武力を認め他方の武力を否定することで決まったわけです。
世の中は(残念ながら)そういうもの。
映画関係者は政治音痴だからその辺は分からないかも知れないけどねえ。
かなりマイノリティーなタイプの武士に焦点を当てた時代劇

思ってたんと違ったけど、こういうのイイと思う。
どんなに剣術稽古で修練しても実戦で剣を抜いて人を斬ることの出来ない浪人(池松)、浪人の腕を見込んで幕末動乱の京都へ幕府加勢に連れて行きたい剣豪(塚本)と浪人を慕う農家の姉弟(蒼井&前田)に対し農村を襲う野盗軍団が登場。『七人の侍』風の成り行きかなと思いきや、弟はなぶり殺され姉は強姦されても野盗との戦いに剣を抜かずに木刀で立ち向かい同士剣豪にも深傷を負わす情けない戦いぶり、題名『斬、』も『斬れ』『斬れない』の逡巡の斬ということか⁈ レビューで自衛隊(浪人)同盟アメリカ(剣豪)野盗(敵国)農民たち(一般日本国民)との鋭い分析あり、成る程!と思いました。そうすると不可解な突然病で出立遅延もいざとなったら参戦尻込みする仮病の暗喩ということになり納得です。マスタベーションは何の暗喩かな⁈
寅

寅の感想・評価

2.5
「私も人を斬りたい、私も人を斬りたい、私も人を斬りたい.......」

暴力の連鎖を生みたくない主人公
登場人物たちの過去は全く描かれていないから想像が膨らむ

激動の時代、男は自分の天命を真っ当しようと息巻いている
時代が田舎の人々までも大きく変えてしまった
エル

エルの感想・評価

3.8
これはシンプルやけどかなり良いね

ジャンプ漫画の実写化かとおもってみ始めたら良かった
記録
反戦映画と聞いて納得。
最後の一太刀が悲しくもカッコいい。
K

Kの感想・評価

2.9

このレビューはネタバレを含みます

よく分からんけど
なんかすごそうな雰囲気出してくるやつ

カメラワークが目に悪い

このレビューはネタバレを含みます

久々に。

やっぱり音。刀が刃物であることの強調
絶対斬りたくない男 vs すぐ斬っちゃう男の物語

殺しの螺旋から逃れられなくなった主人公のその先。もう抜け出せない。そこに引き込む塚本晋也

、は斬った後に物語が続いていくということを示唆してる。
池松壮亮はとにかく斬りたくない。何かトラウマがある様子
敦司

敦司の感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

池松壮亮が高熱で倒れた為、出発を断念したことに対するフラストレーション 蒼井優の弟は浪人に嬲り殺される 江戸を経由して京都へ 腕を斬られた中村達也に「大量失血で死に至るまでまだ少し時間があります。これまでの人生を振り返ってください」と諭す塚本晋也 もう組の者です もう少し探して該当者が見当たらない場合、補欠から昇格とします 「農民の割に様になっている」と揶揄う 悪い奴等にしか悪いことしないと嘯く
yawara

yawaraの感想・評価

4.5
人を斬るとはどういうことかを克明に綴る。

終始その臨場感に圧倒された。
都筑の葛藤の根幹は斬られる恐怖心ではなく、命のやり取りそのものに対する迷い。真剣に対して棒きれで立ち向かってしまう無謀さにこれが現れている。しかし、彼は剣豪に認められたように使い手としては一流なのである。転じて、刀を抜けないのは相手との力量差を明確に感じ取ってしまう事にも起因するように見えた。
ようやく刀を抜ける(というより、抜かざるを得ない)相手が、自分の力を認めてくれた剣豪だったというのは、巡り合せの残酷さ、現実のシビアさを痛感させる。二人の立ち会いは静謐さを讃えていてたいへん見事。剣豪の一太刀を浅くしたのは、やはり都筑の天性の才だろうか。

時代劇らしい時代劇ではないが、既存の何かに収まらない塚本監督らしい感性が活かされた切り口であるように思います。
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