「代用品のこと考えすぎて疲れただけ」
【はじめに】
続編ともただの再編集版とも違う。まぎれもなく完全新作であったことに驚いた。『この世界の片隅に』は何度も観たことがあるし、『この…
オリジナル版が北條家ですずが自分の居場所を見つけるまでの物語だとすれば、本作はよりポリフォニックな語りになっている。
もちろんそれは今回大幅に追加されたリンのエピソードによるところが大きい。
生まれ…
追加シーンによって、キャラクターの深層理解に繋がった今作。嫁ぎ先での愛らしい出来事とか、小さな幸せがよく映えるのは、戦争の色がどんどん濃くなっていくからだよなぁ。
あと、これは配信媒体によるけど、…
本編を観た後にさらにこのタイトルの意味が響く。
残酷なシーンや悲しい部分も沢山あるけど、それだけじゃない人との繋がりや生きていく知恵という描写もあるので、とても尊い映画だと思う。
しがみつくとこ…
戦前戦後の"ない"世界で"ある"を見つけることが幸せなのか、現代の"ある"世界で"ない"ばかりに目についてしまうのが不幸なのか。今、幸せになる、幸福を感じることが難しくなっているのが分かるような、そ…
>>続きを読む(C)2018こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会