悪事を働く人の匂いを嗅ぎ分けられる特殊技能を持った空港の税関で働く女性警備員。醜い容姿から自分に期待をしない彼女はある男に出会う。
お話の作りはかなり正統派で、しかし描き方というかモチーフの扱い方…
国境、性差、美醜における価値観まで、あらゆるボーダーに隔てられる“普通”の社会から疎外され、虐げられし者たちの孤独や哀しみ、そして怒りのメタファーを異形なる存在の強烈なヴィジュアルに見せつける。カン…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
人間嫌いのヴォーレこそ利己的で人間的で、人間として暮らしてきたレーヴァはあまりにも人間離れしてピュア。
「残酷になることに意味を見出せない」
悪いことだから、ですらなく、
残酷になる理由がそもそ…
©Meta_Spark&Kärnfilm_AB_2018