このレビューはネタバレを含みます
地久天長
So Long,My Son
1980年代〜2010年代
中国地方都市 国有企業工場〜
改革解放経済と一人っ子政策によって翻弄される家族と、その周り
こういうことが起こりうるのかー…
平和ボケした私たち日本人には到底理解に及ばない、中国の歴史的背景や当時の社会情勢が色濃く描かれている。
それでも伝わるのは、当作の極めて緻密な筋書き、圧巻の芝居、言語化し難い壮大なカットである。
…
このタイトルの原題が『地久天长』=天地のようにとこしえに変わらない(永遠に変わらないシンシンへの愛情、後悔、思いを指してる?)なのに対してこの日本語タイトルが『在りし日の歌』(亡き児文也の霊に捧ぐ中…
>>続きを読む中国第六世代の名匠ワン・シャオシュアイが、韓国からキム・ヒョンソク(『ポエトリー アグネスの詩』、『私の少女』、『冬の小鳥』など)を撮影に、タイからリー・チャータメーティクン(アピチャッポン映画を毎…
>>続きを読むどうせ80~90年代のクロニクルを筷子兄弟でも流されてるようなゴテゴテノスタルジーで固めた情緒で涙を誘う中国映画なんでしょ、って思っていました。本当にすみません。一緒に観ようと誘ってくれた恋人に心か…
>>続きを読む綺麗な出来事だけではない、苦しくもどかしい日々もある。
かなりの長尺で冗長に感じさえするロングショットに疲れてしまうが、それがまた本作の魅力でもある。
誰しもが経験しているはずの“あの日々”が感…
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ため池で遊んでる仲間を羨ましそうに眺めながら、チラチラと別の方へ視線を移す。そこには、行くのを渋って俯いてる少年がいた。…という冒頭のシーンで、もう完全に心を掴まれた。また、過去と現在が入れ替わる構…
>>続きを読む長尺でとっつきづらいが、とても滋味深い良映画。
見始めは、時系列がバラバラにされていて、各エピソードも説明が十分ではなくとっつあきづらいと感じた。でも実は、30年という長スパンの中では最低限にして…
素晴らしい作品だった。観て良かった。
冒頭からの美しい映像で引き込まれる。
一人っ子政策の悲劇。当時の監視体制。
友に堕胎させた者、した者双方に生涯の悔いと重荷。
国営工場から民間へ改革解放政策。…
©Dongchun Films Production