このレビューはネタバレを含みます
序盤観ていると、あぁ生き物としての豚が、どこから食べ物に見えてくるかっていう感じかなと思っていたけれど、ずっと生き物のままだった。
頭部と四肢が切断され吊るされても。肋骨が開かれて絨毯のように地面に…
動物殺す系と工場の作業系のドキュメンタリーにハズレはないと思っている。
殺されると分かった豚の断末魔。さすがに誇張してる気がするんだけどどうだろう。
【一番好きなシーン】
湯をかけて毛を剃ってる…
豚の屠殺と加工。捌きながら、これは良いつまみになるぞ〜、とか言ってるのはさすがプロだなと感じる。酒を飲む姿はおさめても食事をしてるところは描かないのがいい。
作中に、仕事中だから酒を飲むんだよ、みた…
すごい。豚の悲鳴がリアルだった。演出の欺瞞を八つ裂きにするような悲鳴だと思う。そして、どのカットを使うかという取捨選択によって生まれるこの映画もまた演出によるものだ。演出によって切り取られる現実と、…
>>続きを読むキャメラの前で起こっていることを、事件として、フィルムに収めてゆき、輪郭が何かを確定するのではなく、それからこぼれ落ちそうになるものをすくい上げてゆく。ユスターシュとバルジョルが構えたキャメラの前で…
>>続きを読む© Les Films du Losange