今さら言えない小さな秘密の作品情報・感想・評価 - 4ページ目

上映館(6館)

今さら言えない小さな秘密2018年製作の映画)

RAOUL TABURIN

上映日:2019年09月14日

製作国:

上映時間:90分

ジャンル:

あらすじ

「今さら言えない小さな秘密」に投稿された感想・評価

ゆき

ゆきの感想・評価

3.9
悲劇の上

村一番の自転車修理工のラウル。実は彼には小さい頃から自転車に乗れないという秘密があった。

人に弱みを見せれるって、強い人の象徴に感じる。
外から見ると大げさすぎるし、悲劇がかったラウルの悩み。
わかるわかる、あるんですよね。気づいたら風船みたいに膨らんでること。
もはやコントみたいな演出すら愛らしくなってしまうからオールオッケー。
ずっと変わらない衣装も、偶像感あってこれまた好き。
好みによるけど、私は大肯定の一作です。
ズバリ邦題通りの内容が面白おかしく展開される。
腕利きの自転車修理工にして、伝説の自転車乗りのラウルが実は・・・というコメディ。ラウルはじめ登場人物に悪人はいないが、嘘はつくし、人間的な過ちや心の歪みも普通に表出し、単純な善人だけにしない。このへんがヨーロッパ映画らしい。
プロヴァンスの風光明媚な小さな村を舞台にした、愛と情けなさとウィットに満ちた大人向けのおとぎ話である。
ほんわか幸せな時間をお過ごしあれ。
メル

メルの感想・評価

3.7
フランスの田舎町で腕利きの自転車修理工のラウルは、妻にもずっと秘密にしていたことがある、それは「自転車に乗れない」という事。

大人になるまで乗ったことが無いので乗れない…というなら分かるけど、ラウルは小さい頃から練習してたのに乗れないんです。

その秘密に一番傷ついて悩んでるのはラウル本人。
彼に付きまとう悩みを表わすかのようにラウルの衣装は子供の頃からずっと青いオーバーオールです。

主役のブノワ・ポールヴールドは「ル・ブレ」の頃から好きですが、彼は悲しいんだけど笑えちゃう様な場面の演技が最高に上手いと思う。

「自転車に乗れない」というだけで物語が成り立つのかと途中不安になりましたが、そこはツール・ド・フランスの国、ちゃんとに無理なく纏まってます。

動く被写体は撮れない…というカメラマンの告白も驚き( 笑 )
人は何かしらの悩みと秘密を抱えているものです。

そして、20歳のラウル役の俳優さんとても美青年でした。

「アメリ」「ミックマック」の脚本家であるギヨーム・ローランらしさも感じられました。
一人の男の生涯にわたる嘘を描いているが、とってもユーモアに溢れているので鑑賞後はハッピーな気持ちと愛おしさに包まれた!
本人はそりゃもう一大事だが、観ているこっちはそんな彼や周囲が愛しくて仕方ない...!
南フランスの美しすぎる風景や、自転車が感情を持っているかのように動き回るので、なんだか大人の不思議なおとぎの世界のようにも感じた。
ナレーションで進んでいく形式をとってるので、それもまたおとぎ話の世界のよう。
悲劇を喜劇として描く、監督や原作者の愛に拍手!
265

265の感想・評価

3.5
村一番の自転車修理工・ラウルの誰にも言えない秘密。それは「自転車に乗れない」。

まわりの人たちが当たり前に乗れているのに自分だけ乗れない…幼いころから乗れないことを隠すためにあの手この手でごまかし続けるのが面白かった。
ラウルの子ども時代はめちゃくちゃかわいいし、大人になってさらにこじらせてしまって引くに引けなくなっちゃってるラウルもおもしろおかしい。

いやー言わないだけで自転車に乗れない大人ってけっこういるんじゃない?(知らんけど)
こんなふうに他人にとってはそんなこと?なことが本人にとっては人生を揺るがす死活問題となってしまうっていうお話。

2019/115
tanzi

tanziの感想・評価

3.2
とってもほっこりした。
南仏プロバンスの風景も美しく、登場する人達も実に可愛らしい。

そこで自転車修理職人として村人から信頼されているラウル。美しい妻と2人の子もいる。そんな世界観だけでも素敵なのに、秘密があることで彼の心には真の平穏は訪れない。

この村のように自転車に乗る事が呼吸と同じぐらい自然で普及率の高い地域ってプロバンスには多いのでしょうか。
坂道が多いけど登りは押して歩くのかな。

そんな環境で主人公がいかに秘密を守ってきたか、成り行きも含めてクスッとする場面が多くて飽きない。原作が絵本と知りなるほど〜と膝を打つ。

秘密を持つ人の苦しみや、やっと見つけた友人とそこから解放される瞬間の安堵感よ。

あの写真には声出してワロタ
ブノワ・ポールヴールド節炸裂!
今や、この手のキャラを演じさせたら右に出るものはいないのでは?映画「ル・ブレ」を観てから彼のファンです。

南仏の田舎がなーんとも美しい。カラッと晴れた天気、南仏らしい建物、絵本らしい色彩の洋服。それに濃いキャラが相まって、、、!クスクス!
ほっこり優しい気持ちになれました。

できない、じゃなくて、ちょっと時間がかかっただけかな?、、風船を見て、そう感じた。
カント

カントの感想・評価

3.6
個人的な事ですが「アメリ」でお馴染みの脚本家ギョーム・ローラン作品、全作品の鑑賞達成😄✌

▼自転車に乗れない自転車屋ラウルの牧歌的フレンチ・コメディ😉

南仏プロヴァンスの小さな村。
村の中の3人の名士。
自転車屋のラウル・タビュラン。
精肉店のフロニャール。
眼鏡屋のアンジェリカ。
村では自転車をタビュランと呼び、お肉をフロニャール、眼鏡をアンジェリカと呼ぶ。

でもラウル・タビュランには秘密が有った。自転車屋なのに自転車に乗れない😣💦
子供の頃、なぜ乗れないのか自分で全てのパーツを分解して、研究する内に、乗れないけれど修理は出来るようになったラウル。

今や、自転車競技の最高峰ツールド・フランスの選手からも絶大な信頼を寄せられるラウルだけど、いまさら乗れないとは言えないし………。

そこへ村の名士を撮影する写真家フィグニューが現れた。
自転車で有名なラウルの、颯爽と自転車に乗る雄姿を撮りたい、と。

今さら言えない小さな秘密って、誰にでも有るのですね😉
ラウルの苦悩がよく伝わるコメディでした✨
tori

toriの感想・評価

3.5
危ない時間帯12:40分の回
心地よいピアノも手伝い頻繁に寝落ち 

だからと言ってストーリーが分からなかったということも、争いごとも色恋もないほのぼのファンタジー
絵本売り場は誘惑に満ちている。カラフルな表紙、大きな字で解りやすく記された文、日常と不思議が当たり前の顔をして混在する物語。時間を忘れて、あれも、これもと手に取ってしまう。大人だって絵本が大好きだ。
この映画を見終わって、絵本のようだな、と思った。後でパンフレットを見れば、やはり原作の絵本があるようだ。絵が何点か引用されているが、柔らかい線でシュシュッとデフォルメされつつ表情豊かな人物達が、とても愛らしい!製作陣も、この絵本の雰囲気を大切に映画を製作したのだろう。

若き頃自転車の天才と一目置かれ、現在は自転車修理工として名声を博しているラウル。しかしそれは誤解の産物で、実は彼は自転車に乗れないのだった。
皆の期待を裏切り、家族や友人を失望させるのが恐くて、真実を言い出せないラウル。大切な人達が、その臆病ながら根っからの優しさに惹かれて傍にいる事にも気付けない。秘密を隠し遠そうと奮闘すればする程、空回りして事態は思わぬ方向に…。

「むかしむかし、あるところに…」と話聞かせるように、ラウルのナレーションにより語られていく物語。子供の頃から大人になっても、トレードマークのように衣装を変えないキャラクター達。南仏の小さな田舎町の色彩。どこか作り物めいて、絵本や人形劇を眺めているかのよう。
ラウルが決心して秘密を打ち明けようと話し出すと、なぜか毎回不穏に轟き出す雷鳴。打ち捨てようとすれば、キイキイと鳴りながらラウルの後を付いて回り、かくなるうえは、とタイヤに孔を開ければ、ピィーッと悲鳴のように空気を洩らす、まるで生きているかのような自転車の描き方。大仰でなく、子供なら当然と受け入れるような、さりげないファンタジーの取り入れ方が素敵だ。
コメディ要素も、笑わせるぞー!と力む感じなく、一生懸命やったんだけど、こうなっちゃったねーと、ゆるーく力が抜ける感じで、それがラウルの情けないキャラクターと相まって、思わず声に出して笑いが零れてしまった。
とはいえ、ラウルにとっては笑い事ではない。嘘をつき続ける辛さ、大切な人を失うのではという恐怖、必死にもがいた結果が全て裏目に出てしまう哀しさ。人間らしい苦悩や不器用さを、彼自身と周囲の人々の優しさが包み込み、しっかりけじめも付けて、ほんわか温かく着地した。

お疲れ心を優しく癒す90分のおとぎ話。
難解な部分も、不快な表現もないので、老若男女、どんなシチュエーションでも安心して楽しめる。
絵本を手に取るように、お気軽にどうぞ。