上映館(4館)

BOLT2019年製作の映画)

上映日:2020年12月11日

製作国:

上映時間:80分

あらすじ

「BOLT」に投稿された感想・評価

mononcle

mononcleの感想・評価

4.2
黒沢清や塚本晋也の作品を見ているような肌触りの作品。

被災地=福島での三つのエピソード。メルトダウンの現場対応に挑む原発労働者の現実とその後。被災地に生きる人たちの生の精神性に直面させられらたかのような印象を受ける。

美術家=ヤノベケンジの起用が出色。そして、林海象の映画のなかでこそ活きる永瀬正敏がいる。
Seaneko

Seanekoの感想・評価

3.3
林海象監督、 "夢みるように眠りたい"いらいなのでかなり振りです。東北住みなので震災や津波モノは避けてきましたが、林監督ということで。
4尺くらいのスパナ..初めて見ました。あはは。ファンタジー..なんでしょうかね。締まったと思ったら緩むし、悪夢です。
しかし、なんとかしようってだれか思っているのだろうか。みんなあきらめているような気がしないでもない。
ausnichts

ausnichtsの感想・評価

3.0
林海象監督、「ZIPANG」以来ですので30年ぶりに見ました。

面白かったです。全体のテーマは東日本大震災と福島の原発事故で被災し犠牲となった人々の話ですのでかなりシリアスですが、エピソード1の「BOLT」はヤノベケンジさんのアート作品のヴィジュアルの印象もありファンタジーっぽいつくりです。

「ネタバレレビュー・あらすじ:失意と絶望に生きるしかないのか」
https://www.movieimpressions.com/entry/2021/01/14/214525
「BOLT」原発事故の恐ろしさ、事故後に起きる恐ろしい出来事を深く描いていました。久々の林海象監督作品です。
https://t.co/snLMAmXmt6?amp=1
誰もやりたくない仕事を誰かがやっているということを、忘れてはいけないと思いました。
nao

naoの感想・評価

3.8
被災していない人達の中で薄れていく記憶に3つの異なる質感の映像でショックを与えられている感じ。
放射能を表すエフェクトにどうしても悪意?思想?を感じてしまいどうにも。

1作目、防護服で頭を付き合わせるシーンと2作目の電気ナマズ、3作目、ほのかにソフトフォーカスをかけて女の肌を映しているのがよかった。
good yearのクサすぎる演出が林海象らしくて大好きだ
Dick

Dickの感想・評価

2.5

このレビューはネタバレを含みます

●作品概要:
「夢みるように眠りたい」「我が人生最悪の時」の林海象監督が2015年から2017年にかけて製作した3つのエピソードで構成された作品。主演は永瀬正敏、ほかに佐野史郎、金山一彦、後藤ひろひと、大西信満、堀内正美、月船さららなどが出演。また佐藤浩市も声の出演で参加。現代美術家、ヤノベケンジが美術館に作品として創り上げた巨大セットを使っての撮影も見どころ。「episode1.BOLT」――大地震の影響で原子力発電所のボルトがゆるみ、冷却水が漏れ始める。男は放射能の恐怖と闘いながら、仲間とともにボルトを締めるために決死の作業へと向かう。ほかに原発事故後の避難指定地区に独り住み続けた老人が亡くなり、その遺品整理に向かった男の物語「episode2.LIFE」、車修理工場に暮らす男がクリスマスの夜に体験する幻想譚「episode3.GOOD YEAR」を収録。(allcinema)

❶相性:不良。これは現実か?それとも幻想か?

➋「episode1.BOLT」(約40分)
①或る日、日本で大地震が発生。その影響で海辺の或る場所の原発のボルトが緩み、高濃度放射性物質で汚染された冷却水が漏れだす。
②そのボルトを締めるため、中高年のベテラン4人、若者2人の作業員が決死隊として編成される。
③防護服に身を固めた男たちは、2人のペアを組み、交代で順に現場に向かう。
★このセットはユニークで興味がある。
④ボルト締めに許された時間は一人1分しかない。
⑤最初は中高年チーム。1番手の男は、全力でボルトを締めようとするが、びくともしない。瞬く間に1分が過ぎて、2番手と交代する。ボルトは少し締まるが、水は止まらず、タイムアウトとなる。
★ここで強い違和感を持った。1番手が孤軍奮闘している間、2番手は手をこまねいて見ているだけなのだ。どうして、一緒に協力しないのか? 1人では無理でも2人なら容易に締めることが出来るし、時間も半分で済む筈なのに。この作り手は実務を知らないな。そう思った。
★こうなるともう駄目だ。設定があざとく思えてついていけないのだ。
⑥次の中高年チームも同様である。一旦は締まるが、又、水が漏れだす。
⑦次の若者チームは、1人が重圧に耐えかねて動けなくなってしまう。
★この辺りの描写は上手い。
⑧結局、永瀬正敏扮するベテランが、被爆を覚悟して、再度現場に戻り、完全に締めることに成功する。
⑨しかし、安堵した矢先、今度は、爆発シーンに変わる。
★爆発は現実なのか?誰かの幻想なのか?映画は答えを示さない。
★しかし、次の「episode2.」では、永瀬正敏が生存していて、ボルト締めの回想シーンがあることから、爆発は幻想だったようである。
★もう一つ、赤い靴の女が波にのまれるシーンがあるが、何の説明もない。赤い靴の女は、「episode3」にも登場するが、同じ人物か否かの説明は一切ない。クレジットでは両者を月船さららが演じているが、同じ人物であることの答えにはなっていない。
★TVドラマのような過剰説明には反対だが、本作のように必要事項まで説明しないのも賛成出来ない。
★全てを観客の判断に委ねるやり方は、小生には合っていない。

➌「episode2.LIFE」(約20分)
①原発事故で、避難指定地区に独り住み続けた一人の老人が亡くなった。永瀬正敏扮する男が遺品回収に出向く。
②「episode1」の回想シーンが登場するので、永瀬正敏が同一人物だと分かる。
★3つのエピソード中、一番分かりやすいが、作者の意図は理解出来ない。

❹「episode3.GOOD YEAR」(約20分)
①永瀬正敏扮する男が営む車修理工場。男は何かの機械モデルのボルトを締めている。
②時はクリスマスイブ。ラジオからは「アベマリア」が流れている。そこに赤い靴を履いたマリアと名乗る女が現れる。机に飾られた写真の女とよく似ている。そして、「episode1」に登場した赤い靴の女ともよく似ている。
★この工場の看板文字「GOOD YEAR」の2つめの「O」が点滅している。つまり「GOD YEAR」か?
★3つのエピソード中、一番ファンタジー味の強い部分。

❺まとめ:
原発事故という重いテーマを扱った重要な作品ではあるが、描き方に乗れず、相性の悪い作品だった。

❻外部評価
①KINENOTE:16人の加重平均値73点/100点
②Filmarks:83人の加重平均値3.2/5.0
ep1の「ボルトを締めて帰ってくる」だけの往路を2001年とか数え切れないくらいのオマージュを混ぜながら閉塞感と音響で良くもここまで見せたなと思いながら鑑賞
 映画「Fukushima50」では、東日本大震災とその後の津波で壊れ果てた原子力発電所で、なんとか被害の拡大を防ごうと、所長や所員たちが空しく奮闘する様子を描き出していた。
 本作品では、事故の初期対応でボルトを締めればなんとかなると思って奮闘した所員たちが、努力も虚しく原子炉の溶解に至った現実に、為す術もなく無力を思い知らされる経緯が、強烈な光とともに描かれる。そして原子炉に近づけなくなるほど被曝したひとりの所員のその後を追う。

 妻は死んだ。たったひとりの家族だった。虚しさを埋めるように被曝地に近い場所で死んだ人の家の片付けをする。家族を失って親戚も死んで、たったひとり、希望もなく生きて、そして死んだ人だ。その人の家を片付けて処分する仕事である。誰もやりたがらない仕事だからギャラはいい。しかし思うのだ。自分とあの死んだ老人は何が違うのだろうか。タイミングが違ったら立場が逆になっていてもおかしくない。生きている自分と、死んだ老人。
 それでも生きていく。生きていく以外に自分にできることはない。原発の真ん中にいたのに不思議に永らえた命だ。死ぬ選択もあるし、多分すぐに実行できる。しかし死なずに生きていくのだ。妻の面影は自分の中でずっと生き続けている。自分の面影は妻の中で生き続けているのだろうか。優しい妻は話しかける。あなたのことは忘れない。

 永瀬正敏はうまい。人間の不幸のすべてを背負って生きているような悲壮感がある。実際に原発事故の現場にいた東京電力の所員は、責任感と罪悪感の間(はざま)で苦しんでいただろうし、いまも苦しんでいる人もいると思う。現場の状況を知らない経営陣との実感の乖離は相当なものだっただろう。すぐに現場に行った菅直人はそれなりに頑張ったと思うが、本人は自分の力不足、準備不足を認めていた。
 福島原発に10m以上の津波が来たらどうするのかについての国会質問が、2006年に共産党の吉井英勝議員から出されている。当時の総理大臣はアベシンゾウ。アベはそんな事態は考えられないと一蹴し、役人が作成した「今後とも原子力の安全確保に万全を期してまいりたい」という紋切り型の答弁を繰り返した。総理大臣に国民の安全を守るための無作為は許されない。福島原発事故について本当に罪があるのは誰か明らかである。しかし実際には現場の人間や事故当時の内閣が責められた。理不尽な話である。アベシンゾウの口癖は「悪夢の民主党政権」だ。しかし本当の悪夢の政権の総理が誰なのか、今となっては誰にも判る。

 改めて、戦争や原発事故は語り継がねばならないと思った。被害を風化させると、また悪徳な人間が戦争を始めたり原発を造ったりしかねない。本作品は変化球ではあったが、あの現場にいた人間の苦しみを十分に伝えてくれた。その意義は大きいと思う。
なご

なごの感想・評価

3.8
エピソード1 ボルトを締めるところが、もうこっちも身体中ぎゅーっとなる。それだけの映像の迫力と音の高鳴り
エピソード2
遺品回収という見たことない職種をまじまじ見せられた。なんでやるのか、と。生きるためだって
エピソード3
グッドイヤーからのゴッドイヤーがハヤシカイゾウぽいなと感じた
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