雨月物語の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『雨月物語』に投稿された感想・評価

3.7
村で器を焼く→都に売りに行く→幽霊屋敷と、意外に幽霊が出てくるのが遅い。男たちが屋敷でエンジョイ、戦で活躍している間に妻はレイプされる。救いはないのか。3人で船に乗っているシーンが印象的。

たとえば、ニューヨークを舞台とした映画を観るたびに、蒸気が立ち昇るスモーキーな映像を目にすることになり、それだけで映画としての何かになっていることについて、どこか立ち止まるところがある。

また、パ…

>>続きを読む

「今あなたがやっとあたしの思うお方になってくだすった、とそう思った時あたしはもうこの世の人ではなくなったのです。これが世の中というものでしょうねぇ」

初・溝口健二。能の幽玄さったら、底知らずやね〜…

>>続きを読む
はな
4.0
怖い!
下手なホラー映画より何倍も怖かった。
白黒映画ならではの映像美も相まって、鳥肌やばかった。
3.2

幻想を描く時にカットを使ったデクパージュを用いることなく、ワンカットで捉えることによってよりリアルに感じることができると、理論的には考えるが、それは役者を退出させるまでの時間稼ぎが逆にテンポを悪くす…

>>続きを読む
9oz
-
制作において大胆で挑戦的な作品。
後世に語り継がれる長回しの帰宅シーンは、各部の創意工夫と卓越した技術の賜物で、奇跡が収められている。
スコア付けるのがおこがましく憚られる。
白黒なのに光の撮り方が多彩で、幽玄/vagenessな日本民話の雰囲気が美しく表現されていたദ്ദിᐢ- ̫-ᐢ₎
3.9
雨月物語の翻案、面白い。盛者必衰の感じとか霊的なものと現実とが混交する感覚とかすごい、男性登場人物がひどいとはいえ、結末部なんかは感動的

溝口健二監督作品。
大金を稼ぐため、陶器を作っては街に売りに行く源十郎。
侍になって出世を夢見る弟の藤兵衛。

2人ともそれぞれの妻を蔑ろにし、やがて妻の大切さを知ることとなる。

自分の本当に大切…

>>続きを読む
それ
4.8

霧の中を船がいくシーンが綺麗。
演技の硬さも良い。

嘘をつくときは、それが嘘であることを明示せねば空虚になる。
この映画は、霧のシーンで、見るからにそこから虚構が混ざっていくことを明示する。その姿…

>>続きを読む

あなたにおすすめの記事