楊貴妃の作品情報・感想・評価

「楊貴妃」に投稿された感想・評価

天才の「失敗作」は凡人の「成功作」よりはるかに面白い 溝口健二「楊貴妃」

かつてシナリオ研究所代表の川邉一外さんが「ドラマの9割が裏切りがテーマ。残りの1割がメロドラマに収束される」と言ってましたが溝口はその1割に映画人生を賭けた人。

そしてそれが豪快なくらい砕け散ったのが

おそらく完成直後誰もが失望と落胆に打ちひしがれたんじゃないかなあという気がします。
助監督の増村保造なんか「俺が撮ったほうが良かったんじゃねえかよ・・」と思ったかもしれませんね。

今観たら天才の失敗作は本当に面白い。
凡人の成功作よりはるかに面白い。
でもこの作品溝口中期の作品でなくて良かった。
もし中期にこの作品が生まれたら「雨月物語」や「西鶴一代女」が録れなかったかも・・・

晩年期で本当に良かった
てふ

てふの感想・評価

3.0
溝口作品といえども、脚本が良くなければ失敗に終わると。

フィルムセンター 映画の教室 色彩の探求にて
zhou14

zhou14の感想・評価

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溝口健二が張り切って撮っていた姿が目に浮かぶ感じ、それがカラ廻り。
2017/11/06
楊貴妃の物語を描いた溝口健二監督作品。
京マチ子、森雅之の主演。


皇帝に次々と3人の娘を見せては、皇帝の目には留めてもらえぬ楊の一族。
「自分の娘が皇帝の妃にでもなれば、自分の立身出世が…」という腹黒い一族が、次に差し出した娘は、台所で真っ黒になって働いている女中(京マチ子)であった。

皇帝は、亡くなった前の妃を想い続ける日々。
そこに、タイシンという娘(京マチ子)が現れるが、「私は自ら望んで来たのではない。陛下に慕われている前のお妃様が幸せだ」との率直な発言に、皇帝は惚れこみ、妻とする。

二人が、「長安の祭りの晩」を楽しむ場面が、観ていて楽しい。

楊一族の暴政に反抗する市民の声が高くなり……
といった物語であった。


大映としては、この『楊貴妃』と『新平家物語』の極彩色カラー映画を溝口健二監督に撮らせたが、両作品とも溝口作品としてはイマイチの出来となり、残念。
Tristan

Tristanの感想・評価

3.6
京マチ子ってやっぱり美しい。
わたしも崇拝される女性になりたい。
ショウ・ブラザーズが関わってるってことでテンション上がった。
natsu

natsuの感想・評価

4.3
女性を美しく見せるだけでなくて、登場人物の心理描写がとにかく上手い監督だな〜

セリフも筋が通ってて具体的ながらも説明的になってないあたりも流石
冒頭の像に語りかけるモノローグからから既に暗雲。キャラクタの欲しいものを明示しない脚本なので話も跳ねず。最後は死者との心の会話で締められてがっくり。
shibamike

shibamikeの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

楊貴妃って壮絶な最期だったのか。

映画が始まった瞬間、「に、日本語だ!」と違和感を感じるも慣れた。

偉い人の昔の服がむやみやたらに袖が長いのが新鮮に映った。あんな服が欲しい。

イモ臭い娘がピュア真心で誠実さを見せたら、あら不思議、あっという間に妃に。
序盤、皇帝とお祭りではしゃぐシーンが逆ローマの休日という感じでほほえましかったのも束の間、
権力闘争、人民の不満が激しく燃え上がる。

皇帝の最期も物悲しい。
権力者が落ちぶれるのは何とも言えず強烈だ。

貴妃はどこだ、貴妃は…
obao

obaoの感想・評価

3.8
@シネ・ヌーヴォ
香港との合作のためか、これが溝口作品なのかと…それでもやはり溝口作品らしさもありました。森雅之、京マチ子、小沢栄太郎の上手さを改めて思う。そして、侍女役の南田洋子さんが可愛らしかったです。

片田舎で台所番をしている山出し娘 楊が地方軍人に見出され、皇帝の貴妃にまで成り上がるも、身内のために平民から突き上げを食らう。悪女と言われている楊貴妃の真の姿は知りませんが、ふと(同じく悪女と言われている)マリー・アントワネット…フランス革命を描いた物語がダブりました。

この映画で好きなのは…『ローマの休日』や『水戸黄門』などにもある、身分の高い者がお忍びで町の人々と交わるシーン。こういうのを見ると、嬉しく、楽しくなります…よね?

【溝口健二&増村保造映画祭 変貌する女たち】にて
eddiecoyle

eddiecoyleの感想・評価

3.0
セット撮影が多くスケール感に欠ける。トンでも映画と期待したが意外に普通に観れたのが逆につまらない。楊貴妃が最後に首吊るとこで着物の裾から揃えられた靴が出るショットは良かった。首吊るロープを自ら付けてたショールに付け替えさせたとこに「おめぇそういう所がダメなんだよ」と言いたくなった。
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