【漆黒は死の曖昧さを描く】
昨日、有給休暇を利用して東京フィルメックスに行ってきました。東京フィルメックスとは、毎年11月に開催されるアート映画/アジア映画の祭典。映画のラインナップがマニアックで、…
コスタ監督の映画が好きな人だけ見ればいいと思います。
(特にアートハウス系の映画について、疲れた、寝た、好みでないなどとよく書き込む人は無理して見なくて良いですよ)
大きな画面で見れて本当によかった…
ペドロ・コスタは、暗闇の中に浮かぶ顔や、壁、布、祈りの手を捉える。
その構図はまるでカラヴァッジョの宗教画のようであり、画面の一角だけが光に照らされることで、沈黙が彫刻のような質量を持つ。
ヴィタリ…
徹底的に仄暗い画面。
しかしそのことが逆に、ヴィタリナの亡き夫の生活していた地域で彼ら移民が生きていくことの過酷さを、わずかな光がまるで目の前で起こっているかのように、痛々しく映し出す。
実際に…