ヤクザと家族の後半パートを彷彿とさせたが、この映画はまた、別の感じだった。
ゆったりと描いていく形が良かったし、めちゃくちゃ現実的な描写もあり良かった。
何よりも不器用で短気だが、すごく愛せてしまう…
結局最後には死ぬっていう、罪人は更生しても生きる価値無しってか。
老人介護施設で働くような人間が障碍者をバカにする、人殺しが道端でカツアゲされてる人のために行動出来る。
別に現実の社会が同じとは言わ…
元殺人犯の更生物語。
社会復帰の難しさや、それを取り巻く社会の冷たさ。でもその中に人間の温かさも確かにある。
そして何より、役所広司の演技が圧巻。表情や仕草、間合いに滲む生き様。演じているというより…
洗濯物はちゃんとピシッとしてから干すし、貰ったコスモスは大切にするし、チンピラに絡まれてる善良な人がいたら見過ごせないし。
我慢するのが社会に馴染むということらしいけど、そんな三上さん見たくなかった…
©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会