面白かった!
まぁ生きてて色んな人と出会うことはあれど、結局濾されて残るのは自分と同じような景色が見えてる人だよね。
類は友を呼ぶというよね。出会わないように(深い仲にならないように)なってるんだ…
面白かった。
この映画の凄さは、“物語”というより“社会の断面そのもの”を見せてくるところ。誇張でも批判でもなく、ただそこにある現実を丁寧に描く——その誠実さが胸に刺さる。
まず主人公・華子のハコ…
「東京には階級がある」「違う階級の人とは出会わないようになってる」
→分かる。そしてそれがとても好きなところ。
そこそこの私立高校出身なので大学に行って地方の人と出会って、ちょっとびっくりした記憶…
すごい!と思うけど、別になりたいとは言わないし、がんばってるって思うけど、助けたいとは言わない。
わかりあうんじゃなくて、わかりあえないまま共鳴してた。
人って対等になれなくても関係は成立するもんだ…
いいシスターフッド。
結婚出産が女の幸せという決めつけや、女vs女の構図にさせたがる風潮、同じ階層の人としか交わるべきではないという偏見etc...から、手を繋いで一緒に逃げてくれるような映画。
…
どちらとも違うように育ってきたけれど、いろいろな生活をのぞくのって単純におもしろい。階級が違っても、ふとしたきっかけでつながりあえる。
2人のバックグラウンドも、そのときの感情も、ものすごく伝わって…
個人的な最近のトピックが階級・階層だったので長らく積んでいた本作を見た。淡々とした作品だけど珍しく好きだった!
よく対立構造で描かれる「女同士」だけれど、作中で逸子が言ったようにそんなの馬鹿げていて…
階層の異なる女性2人が中心に進んでいく。最初は女性同士のよくあるマウントの話かと思ったが、生まれた環境は選べないが自分で自分の人生を切り拓いていく姿・ピュアな友情が描かれていてよかった。特に、水原希…
>>続きを読む©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会