ボストン市庁舎の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「ボストン市庁舎」に投稿された感想・評価

頭からケツまでひたすら対話対話対話、現状を良くする為にどうしたらいいか雇用条件の改善策から家の鼠の駆除までボストンを影に日向により良くしていこうとする人の営みが映されている。

ウォルシュ(前)市長が退役軍人の日の集会で、『自身がアル中を脱却できたのは同じ悩みを持つ者に打ち明けることができたからだ。』のようなことを語っていたシーンでこの市で行われている対話の営みの根幹を見た気がした。

ドキュメンタリー作品にもそれを編集するものの指向性があるということは忘れてはいけない。しかし、こういった一面を確かに持つボストン市政のスピリットの方がよっぽどMAGAだと思う。
U

Uの感想・評価

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2021.12.7 シネマカリテ #149

清掃員が巨大なマットレスとかバーベキュー・グリルをゴミ収集車に粛々と投げ入れてゆく印象的な場面を見た後だったからか、レッドソックスの祝賀パレードの際に路上に散乱した紙吹雪のショットを見て、ああ、これらも清掃員たちによって手際よく掃除されるんだろうなと思った。とても長尺な映画だったけど、自分が気づけていないだけで、このような結びつきが無数にあるんだろうなとも思った。
冗談のように何でも吸い込んでいくゴミ収集車。
音楽にのって、たのしげなバケツリレー。
大麻ショップの設置説明会での議論。

印象的なシーンは多いが、何かを決定するプロセスに市民が参加している様子が繰り返し映されていたように感じた。
市民の呼びかけに応える、市民とともにある市役所だった。
さっ

さっの感想・評価

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市政の現場各地での侃々諤々の議論がうつされていて、大麻の店に関する説明会とか、帰還兵のスピーチとかは結構おもしろかったけど、なんとなく緩いと思ってしまうのは登場する人ほぼ全員が民主党支持者って感じだからだろうか。もはや共和党とは議論そのものが成り立たない、という裏の現実が暗に重くのしかかってくるように思えた。トランプがまだ政権にいた頃に撮ってるから作り手が市長にかなーり近くても作品じたいにカウンターとしての意義はあったのかもしれないけど。

あと、やはり議論の場所が本当にあちこち飛ぶので中には何が論じられているのかのコンテクストがなかなかわかりづらいのもあった。学校の定員の話とかはさすがにわからなすぎた……ごめんなさい
あ

あの感想・評価

5.0
自伝的エッセイで語ってる「(…)ほどなく、私は人が言うことを何でも繰り返し言うことができるようになった」聴くことから始まったワイズマンらしい傾聴、対話、言語の映画、圧巻 聞き手の顔が弱いかなと思う所はあるけど、問題なく今年の新作の中で1番 全シークエンス見応えありすぎてあと2時間は観たかった 長生きしてね
WAFL

WAFLの感想・評価

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掃除夫どころかゴミ収集車が出てくるという意味ではワイズマンの集大成なのかもしれん。駐禁の異議申し立ては『DV2』だし。消防車とかはたらくくるまを撮るのが上手い。ただ市長を追いすぎのような気が。
市役所の役割は、市民に扉を開くこと。
傾聴と対話の積み重ね。
スナイパーに撃たれた退役軍人がfeel goodって繰り返してるのなんか良かった。
gkt

gktの感想・評価

3.8
ナレーションはもちろん、インタビューすらない。尺を気にしないから成り立つということか。このスタイルは想像する観客が不可欠。
公共がどういうものかを見られた。帰還兵の話と市長自身の依存症の話がパワフルだった。
m0kky

m0kkyの感想・評価

3.4
超絶長編ドキュメンタリー。途中で休憩が入った映画初めてかも。
ボストン市庁舎で起こる日常のタスクを追いかける。
市役所で働く人の意識が市民のためということ、市長もその責務を意識している所が伝わってくる。
市民との対話が常にどのセクションでも行われる。そして担当は誰だということもちゃんと把握されているし、市民に伝えられる。
強く感じたことは日本人はディベートの能力を高めないといけないということ。誰かに何かを言われた時に攻撃されていると感じて力で捻じ伏せたり、その逆で権力のある人にハッキリとモノが言えないということが当たり前になっている。心理的安全性の低さが問題だし、そもそも対話に慣れていない。これでは全員コミュ障で世界で戦えない。何事も反対も賛成も両方の意見があって、しっかりと議論をして落としどころを見つけて解決していく方法をとらないと、どこまで行っても未熟な国民性のままだ。それが、さまざまな発展を邪魔し続けると危機感を持った。
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