表情筋からズレた眉のおとぼけ顔、忙しなく動き喚く姿が最初好きになれないカビリア。
マンボのステップの軽やかさ、神への純粋な信仰と疑問、幸せをひたすらに希求する健気さ。
段々と可愛く見えてくる。呆れも…
前半でカビリアの生活がどういうものなのか分かりやすく描かれているので、どうしてもカビリアに感情移入してしまう。 男に捨てられて傷心のカビリアが恋人と喧嘩別れした映画スターを客に取って夢見心地の気分で…
>>続きを読む力強く生きる娼婦カビリアがある日、結婚を申し込まれる。
ジュリエッタ・マシーナのベストアクトだと思う。力強い目力、態度、どこをとっても素晴らしい演技。本当にカビリア自身が彼女のよう…
おいおい。とんでもない映画じゃないか。
メロドラマでは終わらずに、フェリーニの強靭な映画的文体が炸裂している。
フェリーニの映画の語りは、すべてフェリーニ流のリアリズムとも呼べるような形をともなっ…