またしてもイラン映画の傑作が。今年の3月に鑑賞。U-NEXTで再見。
兎に角脚本が見事。主役二人の秘密が唯一共有される観客にこそ、正しさとは?正義とは?愛とは?を突きつけられる作品だと思う。ラストシ…
主役を演じ、監督も脚本も手掛けたのがマリヤム·モガッダムという女性であることが、イラン映画界の層の厚さを感じる。しかし、イラン国内では上映許可がおりない理不尽な状況。
イラン社会で底辺に位置するシン…
合言葉のように繰り返される、"全ては神の思し召" 。この作品、結末は予告観ただけでも分かってしまうのだけれどそれは全く重要ではない。考えさせられることが多くなかなか濃かったです。俳優さんたち、特に主…
>>続きを読む先ず、なかなか突っ込んだ内容なので、殆ど上映されなかったとはいえイランでこの映画が公開されたことに驚きました。
なかなか見応えがありました。
ミナがレザに対して変化が出てくるのは仕方ないのですが、あ…
「白い牛のバラッド」裁判で冤罪を生みだしてしまったら、裁判官は個人で責任を問われるのだろうか。この映画、本国では問題視されて、3回しか上映されていないと書いてありました。良い映画だし、考える材料にな…
>>続きを読む銀幕短評(#796)
「白い牛のバラッド」
2020年、イラン。1時間45分。
総合評価 67点
残酷なものがたりですね。悲運ですね。だれにとっても。しかし救いかもしれない、だれかにとっては。…
起こった事件もしんどいのだが、そこから彼女を取り巻く社会によって引き起こされることの方がよほどしんどい。
おそらく死刑制度に対する問題提起が主題なのだが、我々にとってはイスラム社会の在り方の方が目…