アミューズメント・パークの作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「アミューズメント・パーク」に投稿された感想・評価

ジョージ・A・ロメロ監督が1973年に手掛けたものの、半世紀近くも幻の未発表作品となっていた長編映画では、或る老人が遊園地で一日を過ごそうとするが、いつしか悪夢のような状況に追い込まれていく様が描かれる。
本作は、ルーテル教会がロメロ監督に年齢差別や高齢者虐待についての世間の認識を高める為に依頼して製作された映画だったが、老人の悲惨な状況が容赦なく描かれており、当時のアメリカ社会をストレートに描いた内容からそのまま“お蔵入り”されて長らく未発表となっていた。
そのフィルムが2018年に発見されて4Kレストアが施され、今回の公開に至っている。
綺麗な装いの老人が若者たちで賑わう“アミューズメント・パーク”に意気揚々と入るも、老人は徹底的に邪魔者扱いされ、スリにも遭うという老人に厳しい人々の光景が続く。
本来、楽しく娯楽性に富んだアトラクションが、老人にとって厳しい現実社会の縮図になっていて、主人公の地獄巡りを観ているような気分になる。
恐らく10代や20代の若者が本作を観たら、「これだから老人は…」とか「年はとりたくないものだ」という感慨を抱くと思うが、やがて「誰もが行きつく先…」である。
ラストの方、老人の「何も…何も…何もないんだ」という言葉と、彼の肩が落ちた後ろ姿が哀愁を帯び、何とも言えない余韻を残します。
富井

富井の感想・評価

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悪意の無い人々と合理的(に見える)システムの中で虐げられていく訳だから辛すぎる
疎外感、というよりはこのシステムからは逃れられないという絶望か
本人には訴える力すら残ってないし勝機がない、えぐう

常に周りから攻撃されているような演出が気持ち悪くなるくらい冴えてる
短い映画でセリフがとても少ない
しかも直接的な暴力や過剰に辛い画面ではない
おばけも暗闇もない 明るい遊園地
それなのに
老人男性の過酷な苦難、悲嘆 、絶望 それらが一気にではなくジワジワと浸食していく。。。
教育的作品としてオーダーされたらしいけどあまりにも現実的で封印されてたとか。
ロアルドダールの予期せぬ出来事 テレビシリーズすきなのですが短い作品だし生きてる人間が残酷で少し似てると思ったのであの感じがとても良かったです。
ここからちょっとネタバレ風味




ラストの教訓めいたセリフのあと、
寒々とした無人のアミューズメントパークに轟く雷鳴
完全に突き離してると思った。
わざとかな

かなり前の映画なのに現代もこうだよね
ってところが完全にホラー超え。
自分の回は見にきてる人ほとんど中年の男性で女性は僅かでした
ミルコ

ミルコの感想・評価

4.2
ロメロ監督を尊敬。
50年経っても人間の本質は変わらない。だから同じ過ちが繰り返される。
はうめ

はうめの感想・評価

2.8
本当にあらすじに書いてあることが全て。

ゆくゆくは自分もそうなるし、もしかしたら自分の親はもうそういう世界で生きているのかもしれないと思ったら怖くなった。
SN

SNの感想・評価

3.4
あらすじ通りの映画でした。

協会から依頼を受けた老人を大切にね映画なのに劇中でボロボロになった主人公が協会に入ろうとしたらCLOSEになるの皮肉ヤバい

製作年を考えればだいぶ攻めた内容だと思うけど、今見ると少し物足りないと感じてしまった

途中、中学生くらいの少年がぶつかってそのままスルーするのが妙に生々しくて辛かった

年寄りは敬ってるつもりだし大切にしてるつもりだけど、敬われて当たり前みたいなスタンスをとる人が正直苦手で。

人個人にそんなに価値なんてなくただの媒体なんだから生きた年数、経験数なんてそんな人として偉くなるほどの価値なんてないと思ってるから対等に接したい

こう考えちゃうのが若さかしら
otakon

otakonの感想・評価

3.5
ロメロに教育ビデオを依頼したところ、内容が過激でお蔵入りしていた作品。
そりゃそうだ、そもそも彼に依頼する事が間違えている笑

本作では老人が社会から除け者にされひたすら罵られているが、
少子高齢化の進行が止まらない日本は真逆の状況が起きている気がして寒気がする。
面白かった!
“One day you will be getting old too…”っていうセリフずっと思い出した〜
老人虐待の教育ビデオ。老人が生きれない世界をコーエン兄弟は「ノー・カントリー」と表したが、ロメロはそこを「アミューズメント・パーク」と名付ける。金を払い、アトラクションを体験しても、めまいがして気分が悪くなるだけ。
『レリック』、『オールド』からの流れ。今年は老化ホラーの年。
・教育ビデオ用として作られたものの恐ろしすぎて封印されてた作品。急に小学校とかでこれ見せられたら確かにトラウマなるけど思ったほど怖くなかった。

・アミューズメントパークで過ごす老人の姿から、社会での老人の肩身の狭さがよくわかる。 手元がおぼつかないのに急かしたり、複雑な機器にむりやり順応させたり、全く老人に優しくない社会。そういう現状をつくったのはかつて若者であった彼らで、そのまま私たちも踏襲すれば自分も同じ道を辿ることになる。100分de名著で言っていた「若い時に抱いた老人のイメージによって自分自身の老後を苦しめる」とはまさにこのこと。

・無意識のうちに、栄誉ある老人、働ける老人など、若い世代以上に「生きる意味」で選別されてしまっている。

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