満員電車の作品情報・感想・評価・動画配信

「満員電車」に投稿された感想・評価

昔のこととして見れなかった。今でも全然こういうことは起こり得るし、もう起こってるのかも。本当は笑えないくらい残酷なのになんか面白すぎる、、。市川崑の映画ってセリフにセンスしか感じない。
ENDO

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3.8
戦後12年で既に現代日本社会の病理がギチギチに詰まっていて辛い。空洞化した労働を引き伸ばした時間で無為に消化し続ける。バブル期だけが異常な好景気だっただけで本質は何も変わっていない。サラリーマン生活の弊害が精神破綻の境界を彷徨い耐えきれぬ者は病院送り。あまりに辛辣に描かれていたら吐きそうになる。精進して幸福を得るつもりが消尽して捨てられる世界でした。小野道子へのあまりにも侘しいプロポーズ。小使いすら勤まらないなんて笑えるね!学校の存在意義を根本から否定する怪作!大阪駅での道子嬢との別れのロングショットはかなり素敵。川崎敬三とのBL要素もgood.
upq

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3.9
川崎敬三と川口浩が同じ布団で寝るとことか、いやに丁寧な船越英二とか、なにより喋り止まらぬ笠智衆がヤバい。
「鍵」にびっくりしてる場合じゃ無かった市川崑。
機を逃しちゃいけないおはなし。


いやぁ面白い!

機械化された社会に部品として組み込まれた人間の無慾で無気力な様も、完成されたように見えて実は狂っている世の中も、そうして秩序を重んじる正常な人も、何もかもがユーモラス!
どこもかしこも満員な世の中で、ひとり立身出世を望んだ医学生のホップステップジャンプも、まぁ可笑しくてしょうがなかった。
主人公がいやに理知的な人物であるからこそ、こういう視点で物語を運べるんだろう。

皮肉たっぷりなラストも、僕の大好きな類。面白かった。

しかしまぁ…市川さん。あなたが風刺した社会よろしく、作品自体もまた相当にカオスでしたね^ ^
rinky

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3.4

勝手にラブコメかと思ってたらめちゃくちゃブラックな風刺映画でびっくりした。ブラックさと、喜劇を絶妙に混ぜ込んでるあたりは流石市川崑。。
ジャケ写詐欺としか思えない辛気臭いお話にズッコケたけど、ちょくちょくモダンな笑いをぶっ込んでくるので侮れない。助監督は増村保造。
Jeffrey

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3.5
「満員電車」

冒頭、明治、大正、昭和。そして現代。ここは土砂降りの雨の中の卒業式。黒い傘が大量に蠢く。男は駱駝麦酒へ入社する。虫歯、発狂する両親、ストレス社会、医大生、治療の依頼、手紙。今、日本はどこもこしこもごった返しだ…本作は市川崑が和田夏十と協同執筆した脚本で監督した川口浩主演の一九五七年製作作品で、この度DVDボックスを購入して再鑑賞したが面白い。冒頭からすし詰め状態(満員)の人々のショットで始まるのと都会のクラクションやバイクのエンジン音が鳴り響くカット割りの連発が面白い。やぱ、市川は川口の事好きだよな、多くの作品の主演を務めている。この映画の脇役かなりの役者が揃っていて凄い。 船越英二、川崎敬三、杉村春子、笠智衆など。

さて、物語は大学を卒業した民雄は駱駝麦酒に入社し、尼崎へ赴任。父から母の様子が変だと知らされ、医大生に治療を依頼するが…と簡単に説明するとこんな感じで、ストレス社会を満員電車と言う空間で捉えた風刺コメディーで、公開当時映画漫画と呼ばれた市川崑の漫画チックな社会風刺作として有名である。実際物語に出てくるのは哀れな人々たち。同僚は結核で倒れてしまうし、ストレスで髪の毛は真っ白になってしまう…両親は発狂する挙句の果てに戦後日本のサラリーマン事情は最悪、ストレスで身が今にも滅びそうだ。そういった物語を先取りしたかのようにブットんだギャグの連続に終始観客は爆笑させる。これまた川口浩の同僚役の船越英二が素晴らしい芝居を見せてくれている。


この作品冒頭の明治、大正、昭和の恒例行事を映した後に野外で雨が降ってる中、黒い傘をさしながら大勢の人々が演説を聞いているファースト・ショットで始まるのだが、非常に圧倒的な映像である。黒い傘のうごめく姿が強烈なインパクトを冒頭から与える。そしてタイトルバックの満員電車が現れる。ここは卒業式であり、記念撮影するところも傘を閉じてくださいと言いびしょ濡れながら写真を撮る始末。そんで黒い傘をさした数十人の学生たちが門から出て行く後ろ姿も蠢く…。やっぱり川口浩の学生服はめちゃくちゃ似合う。学ランて男前にするな役者を。

市川崑と言う作家は同じような作品を作らないのが特徴の一つである。それは大島渚にも見られる現象だが、実際は大映の人々とのやり取りでこうなっている部分はあると思うが、この作品の社会風刺喜劇は個人的には面白く感じる。だがDVDのジャケットやポスターもしくはパッケージの有名なキスシーンが映画ではあっけなく写ってしまうのがちょっと残念である。もうちょっと盛り上がりがあっていい感じの雰囲気であのキス場面があると思っていたので、ちょっぴり残念ではあるが、当時の人で溢れる日本で青年が希望を持って就職と恋愛と結婚と言う様々な問題を描きつつ、うろうろしながら満員電車に乗る生活を描いたのは見事である。
ブラック過ぎて…でも見てよかった
船越英二の、無気力だけど割り切って趣味とQOLに全振りする生活が好ましかった
川口浩も相変わらずキュート!
え

えの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

おもしろい構図にも笑えなくなってくる憂鬱、そしてなんだかノリきらない、このジャケは詐欺、!
この時代にもうこんなこと言われてたんだな、、60年経ったいまになってもこの映画から発せられる問いが通じてしまう、おかしいな、、


笠智衆が出ると一気に深みが出るような
川口浩=さっぱり黒髪 でしかなかったから白髪驚きだな、イカす〜
ずっとコミカルで愛おしい船越英二ばかり見てきたから若干サイコな船越英二が新鮮で楽しかった
コミカル浩の絶対明るいコメディが観たかったのにブラックコメディだったわ!なんか調子悪い映画な気がする。
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