裁かるゝジャンヌの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『裁かるゝジャンヌ』に投稿された感想・評価

ジャンヌ・ダルク。
彼女が宗教裁判により処刑されるまでの長い一日を描いたサイレント映画。フランスを救った英雄の彼女がこんな扱いを受けるとは!
モノクロで緊張感が最高でした。
人の愚かさや弱さ、尊厳と勇気。
これをサイレントで、ほぼ顔面のクローズアップのみで表現に高める芸術の極地。
傑作。
3.4

ジャンヌ・ダルクの異端審問から火刑に処されるまでが描かれる。
クローズアップの多用というのは有名な話。
古典作品にはつきものの眠気が襲う。
リマスターされたブルーレイの画質は感激するくらい綺麗でした…

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3.5
再鑑賞。
序盤の印象が強すぎてそっちばかり覚えていたけど、火にかけられてからこんなに動的になるんだ。前半と後半で違うアクション映画を見た。

ゴダールの「映画史」から永遠と突きつけられている問い、映画の芸術的可能性とは、物語ながらも言語という制度に対抗しうる可能性というただそこにしかない。

ブレッソンが批判したような表現主義的な方法、あ…

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人間
4.5

聖性、英雄性を剥ぎ取ったジャンヌ・ダルクを撮った今作はかなり圧迫感のあるものだった。ほぼ全てがクロースアップで撮られる。司祭たちからはありのままの姿ではなく、絶えず目配せをし、まるで仮面を被っている…

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4.0

こりゃあ凄い

良いショットのみで構成されている。

シュルレアリスム的のっぺり感がある不思議な画づくりの中で、人の顔面ドアップが生々しく迫る。

基本的に固定で撮られているが(横移動はあれど)、ゆ…

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