絵画のように整った映像を展開しながらも、赤色と無声が醸し出す緊張感により、世界観に縛り付けられる。人間社会に関するかなり多くのテーマを含んでいたものの、主に家族に対する複雑な愛憎と、それを取り巻く多…
>>続きを読む「君は美しい あのころ以上に だが変わった 分かるかい? 視線に落ち着きがない 以前は真正面から堂々と私を見つめた 口元には欲求不満が 昔は違った 肌のつやも消えて 厚化粧になった …
>>続きを読む死とは何か、痛みとは何か、他者の苦しみに私たちはどれだけ寄り添えるのか。
終盤、死んだはずのアグネスが一瞬蘇り、母親を求める場面は、まさに「人間が死に際に欲する愛」の化身。
それに応えられない家族の…
イングマール・ベルイマン監督の「叫びとささやき」は、戦慄的な、衝撃的な、ほとんど完璧といっていい、芸術的な作品だと思います。
19世紀末、スウェーデンの田舎の邸宅で、癌を病み、死期迫る中年の次女(…
アグネスを抱きしめるアンナのシーンは一枚の絵画のようで素晴らしかった◎姉と仲良しになりたいといいアグネスにも触れられるというけど結局は姉に触れたあの日はあの日という変わり身とアグネスからも逃げ出し、…
>>続きを読む驚きや異形のものなしにこのホラーテイストになるのすごい。
ホラー苦手なので終始ビクビクしていた笑
こんなに赤が象徴的な映画は他にないだろうな。
その中の衣装の白や暗闇の黒も印象的。
長女カーリン…
赤を基調とした画面の構成がとても印象的なのと、カチカチと鳴る時計の音に、風のうなり声と視覚聴覚両方に何か不安を感じさせる作品でもあった。
舞台はスウェーデンの上流階級の大きな邸で、召し使いアンナと…
人の罪を背負って死に復活する、という流れはキリスト教的だが特に救いはもたらされない。信じるものは救われる訳でなく、うわべを取り繕ったところで欲も猜疑心もそこにある。相手の頬に触れる瞬間だけが純粋な慈…
>>続きを読む(c) 1973 AB SVENSK FILMINDUSTRI