昭和映画界の巨匠成瀬巳喜男監督の遺作。これぞ“The・昭和のメロドラマ”。交通事故で夫を亡くした女性(司葉子)と、その交通事故の加害者である男(加山雄三)の男女間で生まれる禁断の純愛。
現実ではな…
「乱れる」「浮雲」と続けて見てきて、3作目となる成瀬巳喜男監督作。
今のところ一番好きだった!
いわゆるメロドラマだけど、一つ一つの演出が良く、無駄がないし、役者さんの演技も素晴らしく、夢中になっ…
加山雄三だからなんか憎めないけど特に前半部分の「あなたをみてると〜」もすごく軽率な発言をしているなと思った。ここまで来ると絶対一緒にはなりえない2人という型からプロットが作られてるのが透けるように感…
>>続きを読む成瀬巳喜男監督の遺作となったメロドラマ。加山雄三、司葉子主演。
カーテンやブラインドの開け・閉めの演出が冴え渡っている。また人物が窓辺に立つことでドラマが展開したり、誰かが本音を打ち明けるという舞…
初めて見た成瀬巳喜男作品で中学生だった私に「黒澤明とは違う映像表現があるんだ」とショックを与えた一作だったけれど、どこかストーリーに違和感があってモヤモヤした気分になってしまったのも事実。20年以上…
>>続きを読む描き方次第で如何様にも下品になり得るストーリーを一定の厳しさをもって上品に描ききったのはさすが成瀬。斎藤一郎よりも叙情性の高い武満の音楽で“クラシック”な印象がどっと増す。(それでも私は斎藤一郎推し…
>>続きを読む例によって登場人物が金勘定ばかりの安定の成瀬巳喜男感。最高に盛り上がったところでそう簡単に幸せにさせてたまるかとも言わんばかりの脚本の残酷さが不思議な余韻を与えてくれた。熱さと空虚を併せもつ加山雄三…
>>続きを読む成瀬巳喜男遺作。改めて観たら異常な映画でありながら、品のあるメロドラマで傑作だった。
ただただ美しい司葉子、好青年な加山雄三は素晴らしいのだが、特に加山雄三には明るさと空虚さの明暗が同居している俳優…
成瀬巳喜男監督の遺作。
交通事故で夫を亡くした女性と、その加害者である青年が、愛憎入り混じった許されない間柄でありながらも惹かれ合ってゆく姿を描く。
通商産業省勤務の夫・宏のアメリカ赴任が決まり…
面白かった。成瀬の映画はセリフが聞いてて心地いい。いわゆる映画っぽいセリフが多いけど浮いてない。地に足着いて人物から発せられてる感覚がある。
加山雄三の押すとこは押して引くところは引くオラオラスン…