描き方次第で如何様にも下品になり得るストーリーを一定の厳しさをもって上品に描ききったのはさすが成瀬。斎藤一郎よりも叙情性の高い武満の音楽で“クラシック”な印象がどっと増す。(それでも私は斎藤一郎推し…
>>続きを読む例によって登場人物が金勘定ばかりの安定の成瀬巳喜男感。最高に盛り上がったところでそう簡単に幸せにさせてたまるかとも言わんばかりの脚本の残酷さが不思議な余韻を与えてくれた。熱さと空虚を併せもつ加山雄三…
>>続きを読む成瀬巳喜男遺作。改めて観たら異常な映画でありながら、品のあるメロドラマで傑作だった。
ただただ美しい司葉子、好青年な加山雄三は素晴らしいのだが、特に加山雄三には明るさと空虚さの明暗が同居している俳優…
成瀬巳喜男監督の遺作。
交通事故で夫を亡くした女性と、その加害者である青年が、愛憎入り混じった許されない間柄でありながらも惹かれ合ってゆく姿を描く。
通商産業省勤務の夫・宏のアメリカ赴任が決まり…
面白かった。成瀬の映画はセリフが聞いてて心地いい。いわゆる映画っぽいセリフが多いけど浮いてない。地に足着いて人物から発せられてる感覚がある。
加山雄三の押すとこは押して引くところは引くオラオラスン…
☆成瀬遺作にして、司葉子と組んだ二作目。加山雄三とも二作目。
☆司さん、前作(ひき逃げ)では、自身が事故を起こしたほうで、本作では逆の立場。
☆前半は、司さんのお芝居もちょっとステレオタイプで、この…
ところどころ省略の妙が感じられる。
複数で会話する時の構図の変化が見てて楽しい。二人とか三人とか。
青森のカフェの雑な店員もちゃんと主演二人を気にしてたり、演出が細かい。奥のレイヤーの人物がちゃんと…
男女の感情のもつれを、しめやかな映像で表現し続けてきた成瀬巳喜男、その遺作にふさわしい一作。
男の部屋を訪ねた女が窓を閉め、カーテンを閉めるとはどういうことか。更にそのカーテンと窓を男がすぐに開ける…
成瀬巳喜男監督の遺作。
妊娠中に交通事故で最愛の夫を亡くした由美子と、その事故の加害者となった三島との間に生まれる、愛と憎しみが交錯する人間ドラマ。
車に轢かれて人が亡くなったにもかかわらず、運…