当時のハンガリー映画に映っているのは嘘ばかりだった。本当の人々の姿を撮りたかった。『アウトサイダー』は映画に対するアンチテーゼだ———タル・ベーラ
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この若い映…
タル・ベーラ監督『アウトサイダー』(1981)
生活に細やかなメロディをー
常に「どう生きていくか」を問われる中で音楽が"こうであるべき"という物差しを融解するように鳴らされる。
カメラ(或い…
のちの『ダムネーション』『ヴェルクマイスターハーモニー』『ニーチェの馬』といった、黙示録的・哲学的な作品群への過渡期。
社会派から形而上学へ
『アウトサイダー』には、まだタル・ベーラの人間への信頼が…
タルベーラ監督の初期作品。
社会と上手く適合出来ないミュージシャンを描いたこの作品は、引きの画が少なく手持ちカメラでドキュメンタリチックに撮られている。当時のハンガリーの雰囲気と人々の哀愁がフレーム…
〖アウトサイダー〗〔1981/ハンガリー/128min〕
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『精神科病院で働くアンドラーシュは、バイオリンの見事な演奏を患者に聞かせていた。そんななか、彼は自分の子を産んだばかりのアンナ…
見覚えのある地獄。
過去未来現実さえ見ずに、何となく流されている芸術至上主義、そして月並みの現実を求める女という変わらない人間達。
終始閉塞感のあるアングル、当時のハンガリーの社会的背景もあいまって…