タル・ベーラ監督『アウトサイダー』(1981)
生活に細やかなメロディをー
常に「どう生きていくか」を問われる中で音楽が"こうであるべき"という物差しを融解するように鳴らされる。
カメラ(或い…
のちの『ダムネーション』『ヴェルクマイスターハーモニー』『ニーチェの馬』といった、黙示録的・哲学的な作品群への過渡期。
社会派から形而上学へ
『アウトサイダー』には、まだタル・ベーラの人間への信頼が…
タルベーラ監督の初期作品。
社会と上手く適合出来ないミュージシャンを描いたこの作品は、引きの画が少なく手持ちカメラでドキュメンタリチックに撮られている。当時のハンガリーの雰囲気と人々の哀愁がフレーム…
現実を直視せずに逃げ続ける若者の姿をリアルに描けていてかなり好きだった。
ヴィルクマイスターハーモニーよりかは、わかりやすく掴みやすい内容で面白い。
小難しいセリフが多い上に、カットも少なく、ただ何…
【音と酒に溺れて】
タル・ベーラ監督の1981年の作品
〈あらすじ〉
看護師アントラーシュは、精神病院でバイオリンを弾いていた。その音色は見事なものだった。それもそのはず彼は以前、音楽学校に通っ…
『ファミリー・ネスト』に続いて鑑賞。被写体に近いカメラ、苦しい生活に起因する口論、苦しい生活をかえって際立たせる明るい音楽、酒場で酒を酌み交わしながらの口論、などなど、『ファミリー・ネスト』と連続し…
>>続きを読むアンドラーシュが唯一バイオリンを弾く時だけは揚々としててかっこよかった。
全体的に話も暗いし淡々と物語が進んでいくが、ダンスのシーンはバンドの奏でる音楽も相まって愉快で良かった。
タル・ベーラ…
アンドリューシュ、ずっと優しい顔をしていた
みんな寂しげな目をして、人懐っこい動物のよう
皺くちゃの老人たちが妙に存在感を放って忘れ難い
音楽と踊り、墓地を通り抜ける列車
とりわけ人間の温度を感じ…
だが俺は芸術に生きる
ダムネーションは芸術的な長回しで写真みたいに見せてくるけど、この映画の長回しはリアルな生活の一部をすごく追っかけてる感じで別物で良い
アンドラーシュは社会不適合ではあるとは…