「閉ざされた環境がいかに人間の歪みを強化するか」を描いた寓話だと思います。特に男女の力関係の不均衡が強調されていて、それは現代社会に存在する男性による女性への暴力やジェンダー感への警鐘とも読めます。…
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自宅で。
2021年のブラジルの作品。
監督はイウリ・ジェルバーゼ。
あらすじ
突如として世界中に発生した正体不明のピンクの雲、それは10秒間で人を死に至らしめる毒性の雲だった。一夜の関係を…
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触れると10秒で死ぬピンクの雲が現れた世界の片隅、先の見えないそれぞれの隔離空間で、男女2人が時にぶつかり、慰め合いつつ、新たな命との暮らしの中で、それぞれの選択をするSFドラマ。
これをSFと思…
冒頭で2017年に脚本が執筆され、2019年に撮影が行われたという注釈が入る。その1年後に世界は新型コロナの世界になるわけだけど、描かれている人々の姿があまりにもコロナ禍の人々を忠実に描き出している…
>>続きを読むポスターからウェス・アンダーソンっぽいなって思って観たら、全然違った。最初に注があったけど、まさにコロナの状況そのもの。ただ時間が10年かそれ以上の隔離期間で、圧迫感というか閉塞感は想像しがたい。
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最初は隔離生活の中でも楽しみを見つけ、工夫して日々を過ごしていた主人公。
でもそれが閉塞感からくるストレスの解決にはならなかった。
「外に出なくても大丈夫な人」と「外に出ないとダメな人」ってあるよ…
©︎ 2020 Prana Filmes