このレビューはネタバレを含みます
2022年は素晴らしい邦画が多かったが、その中でも本作の輝きは目を見張る。
所謂“ネオリベ”的行動原理に付き動かされる主人公と、共同体をなんとか守ろうとする兄姉弟、という単純な構図になっていないのが…
暫定
今年の邦画ベストワン
のっけから
心がざわついた。
キッツー
これが流行りの成果主義?
その自信は
どこから湧くの??
そんな末娘が退職に追い込まれ
起業資金目当てで
実家の売却を提案
そ…
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2023年30本目(劇場27本目)
人生を成功するためにタイパ・コスパをとにかく重視するような昨今の風潮が、息苦しい〜と感じていた自分には、必要な映画だった。
個人主義の権化のような主人公とは、…
人の心を慮らず、ただ自分の承認欲求を満たすために生きる遥風(はるか)。普通なら、物語を引っ掻き回すだけの脇役であるキャラクターを、本作の主人公にしたことが素晴らしい。
彼女の人間性には共感できない…
兄弟との交流を通して大切なことに気付いていくヒューマンドラマ。
ストーリーも演技も良かったです。
主人公みたいな性格の人いるいる、と思いながら観ていたら、ここまでちゃきちゃきしていないにしてもわたし…
面白い。
殊更ノスタルジーを強調するわけではなく、あくまで4兄妹のキャラクターの描き分けに注力し、それぞれの出来事の配分や余白の残し方もバランスが取れており、偏りがない脚本の巧さを存分に楽しめた。
…
4人兄妹が同じ画角には収まるけれど、正面から相対して/目を見て会話することのない映画。場所を大切にする意識が通底していることが作用しているのはもちろんだけど、「家族が仲良くなる話」じゃないのがとても…
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成長したのかなと思いきやプリン2人分買ってどちらも食べてしまう引き続きの傲慢さとラストシーンの対比が映画らしくて良かったです
エンディングでストリング含まれた曲でラストシーンの毒味を中和したのはバ…
まさに今の世の中での、これぞ最新といえるような家族ドラマ。「家族(集団)」よりも「個人(私)」という最小単位が優先、重視される世の中を皮肉たっぷりに描いています。そういう意味では脚本はもちろん、タイ…
>>続きを読む©2022 Tokyo New Cinema