本作は、男にモノとして扱われ、傷つけられた(暴力を振るわれた)女性たちの群像でもある。
比較的露出が多い服装で階段を降りていく主人公へ、舐めるような眼差しを向ける男たちが、女性たちが生きる世界の現実…
アメリカの寂れた郊外に生息する過去も未来もなにもない空っぽな人たち(その生活)をケージの外側からぼんやり眺めている感じ。怪我しない場所からの生態観察。廃刊前のスタジオボイスあたりで見たような画、雰囲…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
長々と繰り返されるカジノシーン、もしかしてもう1年くらい経っているのかもしれん、と思ってしまう日々の無味さ単調さ気怠さ、指が映画だった
そこだけが非日常であってゆるがない日
それ以外の風景で歪む時空…
©1991 Nina Menkes ©2024 Arbelos