大変素晴らしかったでございます
音のない世界に、最初こそ戸惑うものの、90分引き込まれ続け、音がなくとも音で満ちていた。
単なる子供の世界のワクワクオモシロイだけじゃなくて、親の世界を持ち込んで…
28歳小津監督のサイレント映画時代。語りは風間杜夫、倍賞千恵子。
麻布から蒲田近辺(映画中では「郊外」と言われている)へ越してきた一家。小学生兄弟は悪知恵を働かせて、近所の子供達のガキ大将的存在に…
父親はカッコ良い存在であってほしい、だから頭下げる姿とか見たくないよな。分かるわ、その気持ち。子どもの世界と大人の世界。普段は関わりが無いからこそ、交わった時に強烈な違和感を感じるのか。
ありふれ…
小津安二郎サイレント映画、傑作中の傑作と言われているのも納得。カットタイトルによる字幕文字で表されるのは一部の台詞だけなのに、それ以外の登場人物たちの会話は表情でほぼなぞれる映像の威力。普遍的な家…
>>続きを読む驚いた、まさか泣くとは思わなかった。
文字通り大人の見る絵本であり、ラストの朝ごはんのシーンに至って驚くほど父親がかっこよく見えるのは脚本の妙に小津氏の演出が光ったからであろう。
主人公の兄弟達あれ…
マツダ映画社