それは昔のスラムの日常かもしれず、未来への希望かもしれない。映像は曖昧さを抱えながら、純粋でありながら冷たいリアリティを伝える。
特に長回しのパンショット、静止画のように留まる顔、沈黙や生活音が積み…
これは好きな映画だ。映画はショットの連なりによってできるんだなということを強く感じさせる前半だった。スラム街の汚れた壁や家の中、ごみだらけでびしゃびしゃした狭い路地、そのショットひとつひとつが写真作…
>>続きを読む赤子を運ぶ使者(いともたやすく置き去りにする無表情の男) なんだか人と人が死姦みたい 時間の流れが無い映像 休んでいる人がたくさんいる迷路 指って思っているよりも固くて死に近い 裸の男女とベッドのし…
>>続きを読む主要人物3人の男女がロン毛で似ている。髪色や顔立ちも近しい。その同一性は意図的か、あるいは個よりもその街の群像の影か。各人物の家に出たり入ったりを繰り返し、内外の境界は曖昧。閉塞・鬱屈とした共同体。…
>>続きを読むあらゆる人間の行き着く先であり、運動を形成する素粒子としての「骨」。コスタの個を見つめる眼差しが極北まで達したようなミニマルさで、世界は路地/狭路へ漸減していく。
構図が平面的になる代わりにオフの意…
ペドロ・コスタ監督作品…初期3部作の3作目、ラストです…。
舞台はポルトガルのリスボン郊外のフォンタイーニャス地区、ゲットーです…。
ここに住むティナが赤ちゃんを産みスラム街に戻ってきますが、夫…
「血」でかろうじてあった何かを、削ぎおとしてる。「コロッサル・ユース」ではいよいよフィクションすら手放すらしいので、楽しみにしてる。
ブレッソンを彷彿とされる手つきだがブレッソンが絶対やらない場所で…