骨に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『骨』に投稿された感想・評価

ROHNO
4.4
みんな男か女かも分からないしよく見れば全然違うのに再び映る時には判別が必要な一塊の母性のようになっていった。

被写界深度浅めでコントラスト重視で撮影しながらも、作風はセリフを削ぎ落とし、ドキュメンタリータッチで描く、コスタ第三形態というところでしょうか。まとわりつくような重い空気感をのぞき込むスタイルとなっ…

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Juzo
5.0

それは昔のスラムの日常かもしれず、未来への希望かもしれない。映像は曖昧さを抱えながら、純粋でありながら冷たいリアリティを伝える。
特に長回しのパンショット、静止画のように留まる顔、沈黙や生活音が積み…

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5.0
サイコー
過渡期なのか、ペドロコスタの魅力がポップに詰まっている
4.4

これは好きな映画だ。映画はショットの連なりによってできるんだなということを強く感じさせる前半だった。スラム街の汚れた壁や家の中、ごみだらけでびしゃびしゃした狭い路地、そのショットひとつひとつが写真作…

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赤子を運ぶ使者(いともたやすく置き去りにする無表情の男) なんだか人と人が死姦みたい 時間の流れが無い映像 休んでいる人がたくさんいる迷路 指って思っているよりも固くて死に近い 裸の男女とベッドのし…

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324
4.2

主要人物3人の男女がロン毛で似ている。髪色や顔立ちも近しい。その同一性は意図的か、あるいは個よりもその街の群像の影か。各人物の家に出たり入ったりを繰り返し、内外の境界は曖昧。閉塞・鬱屈とした共同体。…

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そぎ落としてもそぎ落としても汚い部分が取り除けない感覚がする
4.2

あらゆる人間の行き着く先であり、運動を形成する素粒子としての「骨」。コスタの個を見つめる眼差しが極北まで達したようなミニマルさで、世界は路地/狭路へ漸減していく。
構図が平面的になる代わりにオフの意…

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benno
4.3

ペドロ・コスタ監督作品…初期3部作の3作目、ラストです…。

舞台はポルトガルのリスボン郊外のフォンタイーニャス地区、ゲットーです…。

ここに住むティナが赤ちゃんを産みスラム街に戻ってきますが、夫…

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