原作の世界観をどのように再現されているかに注目して鑑賞。
時代設定が曖昧でモノクロームな視界、原作の写真も引用されていて、序章は悪くはない。
箱男の定位置の河川敷や工場の雰囲気、病院の空気感や続く…
映像化不可能と言われるような難解な原作ですが、解釈の余地が広いことをうまく利用した上手な映画化だったと思います。
ただ「難解さ」をそのまま提示することをせず、監督自身の解釈に映画化する意義をきちん…
完全な孤立、完全な匿名性、一方的にお前たちを覗く。わたしは、箱男だ。抑えられない好奇心を満たしてあげなきゃ。陶酔できるかどうかはあなた次第。人間が望む、最終形態、それが箱男だ。箱男は、あなた自身。
…
安部公房は砂の女しか読んだことないけど鑑賞会もあるから観に行きました。
個人的に映像と音がかっこ良くてロックンロールバンドのライブを鑑賞している時の気持ちの高まりに近いものを感じました。
以下ネタ…
原作『箱男』に在る、見た者が眉をひそめてしまうような存在の不愉快さが足りない。ドンゴロス不足。
社会有りきの自己存在の危うさと、その社会に埋没し自己を失っていく様を時に怖ろしく、時に滑稽に炙り出し…
箱なんかに入っちゃってと笑っているあなたこそ箱男なんだと謎かけをする
誰かの書いた筋書き通りに歩いているだけではないのか 現代社会の抑圧的な側面を象徴している 自分だけが箱に入っているのではなく世…
作者のファンでさえ難解だと言っているものを思い入れのない自分が観たところで理解できる訳がないなとそんな態勢で観たのもあり意外と楽しめた。理解できない部分を補足しようとネットで解説を見たが、早速のそん…
>>続きを読む原作小説は安部公房の純文学。奇妙なキービジュアルもあって敬遠していたのだが、最近ビッグイシューで読んだ主演・永瀬正敏のインタビュー記事で興味を持ち鑑賞した。映画化に際して安部公房本人から「娯楽にし…
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