ジェームズ・キャグニーは、マイクロフォンを通して民衆に語りかける。いや、もはや語りかけるというような穏当な語彙もふさわしくなかろう。過激な煽動を、ほとんど怒鳴りちらすように発するキャグニーの姿は、こ…
>>続きを読む冒頭の嵐、「この歯磨き粉は実は安かろう悪かろうで、君には良いのを使って欲しいんだ!」的なセリフがあるが、まさに商売、政治、利害関係、表面と内実、この映画を表しているような気がする。さらには泥にハマっ…
>>続きを読む『港の女』から続く、ウォルシュの屋内/屋外の素晴らしい描き分けであり、屋内では人物同士の関係性や欲望を簡潔に語るための芝居設計がなされるが、屋外では人間が欲望によるものだけではなく、雨粒や川の水や群…
>>続きを読む狂奔の映画。そしてジェームズ・キャグニーの弁舌が凄まじい。カリスマ的な煽動者が詐欺師であり、人民を裏切るというのは歴史においてほとんど必然である。キャグニーの弁才に農民が踊らされるように、観客もそこ…
>>続きを読むハイテンションに突き進み、扇動していくキャグニーの怪演が凄い。
そして序盤の突き抜ける明るさのまま、明確には善悪とも取れず宙吊りのままそのあっけなく撃たれキャグニーの心臓の鼓動終える文字通りの死まで…
いまにも通じる話に驚く。
冒頭、雨のなかで子供を肩車するところがよい(その前に子供がすっ転ぶのもよい)。
そして何と言ってもモブの演出が素晴らしい。特に裁判シーンの素晴らしさ。どうしても画的に退…
扇動者でありながら純粋な動機で突き進むキャグニーの実直さみたいなものと、それを断罪するでも擁護するでもなくただ死んでいくさまを傍から見つめるような映画の作り方に感動した。妻に隠れて幼馴染の若い女とも…
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