随所に切り取られる映像・画面・音楽が冷たく綺麗で、完璧だと言ってしまいたくなる美しさがあるけれどそれを希釈して 今作のひとつの特徴とも言える215分という長さにすることで、
劇中にも登場するバウハウ…
ホロコーストを生き延びたユダヤ人建築家"ラースロー・トート"の数奇な半生を描いた作品。※フィクション
70mmのフィルムの良さが全開でした。
是非IMAXで鑑賞したかった。
完璧すぎる序曲(プロ…
上品、しかし奇怪な唯一無二の映画体験。
『建築』の上品さ、美しさをこの映画内にある全てで表現してくれる。まさしく目の保養。
そのうえで重なる泥臭い人間物語ですら、若干下品であるにも関わらず気品があ…
このレビューはネタバレを含みます
映画『ブルータリスト』は、ホロコーストの生存者を“救う”のではなく、救済に見せかけて資本が才能と身体を私物化していく物語だ。
妻エルジェーベトの車椅子と「構造的欠陥」としての激痛、夫ラースローの薬…
圧倒的な才能を持ちあわせながらも、「異邦人」として粗野に扱われてしまう境遇は、『国宝』の喜久雄を彷彿とさせる。客観的に見ればそんな「不遇」の境遇も、芸術に対する信念や芸・技術・パフォーマンスに昇華さ…
>>続きを読むとてつもなく才能があってエゴイスト。その人間性は、欲望に忠実でこだわりが強く、それでいて不器用で気難しく頑固。
ブルータリスト、建築家というよりその人こそ"建築"そのものな人間物語。
独特な映像…
映画の冒頭、ナチスのホロコーストを生き延びて祖国のハンガリーからアメリカのニューヨークへと渡ったユダヤ人の建築家ラースロー・トートが、乗っていた船の甲板から自由の女神を見上げるのだけれども、肝心の像…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ホロコーストを生き延び、
引き離された妻と姪との新生活を夢見て、
アメリカに移住したハンガリー人の建築家。
彼の文字通り波瀾万丈の生涯を描いた、
ブラディ・コーベット監督、215分の大作。
激しい…
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