このレビューはネタバレを含みます
ゴダールの「映画史」に印象的に引用されていたのでDVDを買って見てみた。表題は「passenger」のポーランド語でここでは「女性の旅客」を指す。本作を撮影中に監督が事故死してしまったので未完の作品…
>>続きを読む監督の事故死によって未完の状態で公開されながら、高い評価を受けているホロコースト映画です。
船旅をしている現在を写真で、アウシュビッツで看守をしていた時代をシネマスコープで表現します。
過去編はしっ…
看守と囚人との心理戦。看守が囚人を気に入っているから話は単純じゃない。未完ながら、背景に写されるアウシュビッツの惨状は凄まじい。その中で写される女の屈折した一方通行な愛情とクールな女囚の軽蔑が狂おし…
>>続きを読む未完の傑作。
アウシュビッツパートが凄まじいリアリティ。それもそのはずなんと実際にアウシュビッツでロケしてる。エキストラに実際のサバイバーとかいっぱいいたんだろうなぁ。
看守と囚人の心理的な闘い…
未完成でこのクオリティ……すごい。
これが完成されていたならもっと凄い作品になったんだろうけど、冒頭で語られていたように未完成が故に観る者に答えを委ねる形になっているのがまた意味があるのかな、と思っ…