アンジェイ・ムンクが撮影中に事故で亡くなったため、同僚や編集者によって未完のフィルムとスチル写真を組み合わせて完成させられた作品。その特殊な成り立ち自体が強い印象を残している。映像が途切れ、写真で補…
>>続きを読む客船の女は、元アウシュヴィッツ収容所の看守。ドイツに帰る途中だ。乗客の一人の女を見て驚く。女囚だ。彼女には同情的に扱っていたつもりだが、非難される。お互い過去に向き合い、回想する。その心理描写の激突…
>>続きを読む◎ アウシュヴィッツでの女性同士の葛藤
未完成で現在のシーンがスチル写真だが、それが逆に作品の強度に貢献しているように思われた。映像部分は回想のような導入で始まる。
マルタがフィアンセに向けた想い…
『昨年、2023年初見の歴史を感じる古〜い過去作ベストムービーの回です。
サブスク配信、ソフトで観た作品がほとんどですが、この場合順位は全く意味が無いので、順不同で並べています。(※末尾にリストアッ…
谷崎潤一郎のような女と女の得も言えぬ支配・屈服のイニシアチブを争う関係。責任回避と合理化。未完をありのまま未完としているところが良い。静止画の現代パートも苛烈な過去との対比として機能しているような気…
>>続きを読む【前代未聞の未完映画】
皆さんは未完の映画をご存知だろうか?そもそも未完=制作中止だから沢山あるのでは?と思うでしょう。この世には、監督の急死により未完に終わったものの、残されたスタッフが力技で完成…
「パサジェルカ」
〜最初に一言、ムンク監督の未完で遺作ながらに大傑作である女主人公を描いた船の上と言う孤島を舞台に現在と言う時点で始まり、過去と現在を入り混ぜながら、異常な緊迫感で、観客に深い感銘…
戦後ポーランド第三世代、所謂ポーランド派の一員であるアンジェイ・ムンクの遺作であり、未完の作品。
彼の遺した脚本と撮影素材を基に、友人であるアンジェイ・ビジョゾフスキを中心に構成、作り上げた作品であ…
アウシュビッツの女看守が抱く
女囚人への好意の物語。
心の動きが実に上手く描かれる。
といってもA.ムンク監督は
撮影最中に事故死してしまったので、
この作品は未完。
それを仲間たちが完成→上映へ…