まるでドキュメンタリーのような作品だった。パンデミックで世界が揺れた2020年初めから2023年初めまでの3年間、その当時の中国のリアルな映像を交えながら、生々しく語りかけるこの作品に映画の持つ大きな力と意義を強く感じた。
変わりゆく中国を20年に渡って描き続けてきたロウ・イエ監督。かつて「天安門、恋人たち」で5年の映画製作と上映禁止処分を受けている。世界では称賛されているのに中国国内では知名度が低いという。表現の自由をかけて検閲と闘い続けてきた監督の最新作。この作品もシンガポール/ドイツとなっているので中国国内では上映されていないのだろう。「スプリング・フィーバー」「ブラインド・マッサージ」「シャドウプレイ」と監督の作品を鑑賞してきて、今作は4作目。「チィファの手紙」に出演していて、ロウ・イエ作品の常連チン・ハオ、そして先日鑑賞した「来し方行く末」にも出ていたチー・シーが夫婦役で出演、心に残る演技を見せてくれた。
舞台は中国の武漢に近い都市。シャオルイ監督(マオ・シャオルイ)は、10年前に中断された映画を完成しようとスタッフを再び集める。2019年10年間電源が入っていなかったコンピューターを起動するところから物語は始まる。ロウ・イエ監督の過去の作品映像が映し出され、その作品で主人公を演じたジャン・チョン(チン・ハオ)が呼ばれる。撮影は再開しほぼ完了した2020年、コロナに関する噂が広まり始める。あっという間にホテルが封鎖され、脱出できなかったスタッフやキャストがホテルに閉じ込められてしまい、ついに武漢はロックダウンとなってしまう。ホテルを脱出できなかった主演俳優のジャン・チョン(チン・ハオ)は、北京で1か月の赤ん坊と共に家に閉じ込められている妻サン・チー(チー・シー)のことを心配しながら、スマホで連絡を取り元気づける。
コロナ禍で実際に撮影されたスマホ映像が多数織り交ぜられていて、ドキュメンタリーと劇作品が融合しているような印象を受けた。非常に貴重な映像が沢山含まれている。辛い映像ばかりではなく、自由がない中でも一筋の希望を胸に春節を祝う姿、ロックダウン解除後の喜びの顔。世界を襲った未曾有の事態、ウィルスの恐ろしさとそれに立ち向かった人々の姿にあらためてあの当時の思いが蘇る。心に響く作品だった。
ニュースで見ているのは切り取られたごく一部なんでしょうね こうした作品を見ると発祥地であるとされているリアルが垣間見えそうです。 これは鑑賞したいな。
興味深いですね! こういう作品は配信で来るものでしょうか? 来たら見てみたいです
これはノーマークな作品です🎬 なかなか興味深いテーマですね🤔
ハルさん こんばんは🌃 これは上映館少ないですけど、よく日本で上映してくれたなと思います。 スマホで撮られた実際の映像を交えていますので見応えもありました。日本では「緊急事態宣言」とか自粛規制とかはありましたが、封鎖とかロックダウンは経験がないので、中国の混乱ぶりは大変なものだったと改めて感じます💦私達にとっても忘れられない経験ですね。思い出して胸が痛くなりました😭
かりん1さん こんばんは🌃 ロウ・イエ監督の作品は、中国国内では上映されないものが多いようですが、日本では配信されていますので、この作品も多分配信されると思います。その時は是非観て頂きたいと思います。貴重な作品です😌
ぶみさん こんばんは🌃 今まで観たロウ・イエ監督の作品の中では一番印象に残る貴重な映像でした。あの時期を思い出して胸が痛くなりましたけれど、少しでも真実味があるものを届けたいという監督の強い気持ちを感じました✨✨
こなつさん コロナ もう、過去のことになりつつあって何よりです 向こう数千年はこういうのいらないですね(・ ∀ ・)
Shoさん こんばんは🌃 あんなに大騒ぎしたのに、みんな殆ど忘れてますよね😓今回久しぶりに映画で観てこんなに怖かったのかと思い出してしまいました😌
こなつさん こんばんは😊 ロウ・イエ監督の作品はまだ、観たことがありませんが、たいへん苦労された監督さんなんですね🥺 中国のコロナ禍の状況はたいへんなものだったでしょうね 改めて観ておきたい作品です✨
情報統制されている中国で、天安門や新型コロナウィルスなどの実話が描かれているのですね🎥🎥🎥
ほっきょくぐまさん こんにちは☀️ 中国作品は好きなので良く鑑賞していますが、ロウ・イエ監督の作品は中国の検閲は多分通っていないだろうなと思われるものばかりで、彼が政府に逆らってまで伝えたかった中国の姿は、この作品でも強く感じられます😌配信が来たら是非❗️おすすめです✨✨✨
こぼちゃん こんにちは☀️ ロウ・イエ監督の作品は、多分中国の検閲は通っていないだろうなと思われるものばかりで、この作品も一般の人がスマホで撮ったコロナ禍の街の様子などが映し出されて、とても興味深いものでした😉
今になって思えば「コロナ禍」って、どこか現実離れしていたと言うか、一体あれは何だったんだろうか…って思ったりもします😞 すごく緊迫しているのに、どこか現実感がないというか… いろんな形で振り返ってみると、あの時見えなかったものもいろんなモノも見えてくるのかもしれないですね😊
dm10foreverさん こんばんは🌃 あんなに沢山の人が世界各国で簡単に感染して亡くなっていくのは、本当に信じられない状況でしたね。毎日ニュースを観ながら恐ろしいことが起きているとは思っていたのですが、あまり実感を持てないまま収束してしまった気がします😓発生元の武漢の様子がこの作品では描かれているので、興味深く鑑賞しました✨
おはよー♪ シンガポールとドイツの合作なんだね😃タイトルと10年間眠っていたパソコンを起動する辺りにロマンを感じたよ👍✨パンデミックの大元とされていた武漢に近い都市のストーリーだとかなり臨場感もあって物々しい恐怖を感じそう😱
さしみちゃん こんにちは☀️ 中国の監督が撮った作品だけど、検閲が厳しい中国では上映出来ていません。それだけドラマと言っても中国で起こった事実で、政府が世界に広めたくないコロナ禍の話でした😓なかなか興味深く鑑賞できたよ😉
気になっている作品です。 コロナ禍という未曾有の出来事を風化されないためにも、こういった作品が必要ですし、体験した自分も心に響くと思ってます。
TakeCineさん こんばんは🌃 コメントを有難うございます。 早々に武漢がロックダウンされた中国だからこその緊迫した映像は、あの頃の混乱を思い出しました💦今では何事もなかったように生活しているのが不思議な位、あっという間に沢山の人が亡くなってしまって、こうやって記録として残しておくことの大切さを感じた作品です😉