1959年 原作は伊藤正。「最高殊勲夫人」のコンビ・白坂依志夫と増村保造がそれぞれ脚色・監督を担当している。
クレジットの主役は明らかに「若尾文子」だが、映画の中身はどう見ても佐分利信、川崎敬…
オーソドックスな扉の開け閉め、階段の上り下りでメロドラマをサスペンスに仕立て上げている。佐分利信もやることはやっているが周りの登場人物のはちゃめちゃぶりが凄まじいのでほとんど巻き込まれ型の様相を呈し…
>>続きを読む伊藤整の原作を白坂依志夫が脚色、増村保造が監督した。新製品開発で、役員に抜擢された佐分利信。生活は派手になり、彼に取り入ろうとする者も。だが、新商品の売れ行きが悪くなると、会社での立場にも影響が。社…
>>続きを読む画期的な接着剤の開発が会社に認められ、研究者から重役へと昇進した男を中心に、彼とその周囲に渦巻く様々な欲望を赤裸々に描き出す。特筆すべきは、複雑に絡んだ人間模様をおよそ100分の尺でコンパクトにまと…
>>続きを読む高度経済成長期、出世と金と女に目がくらむ会社員たちを風刺した増村保造監督作品。登場人物のほとんどが騙し合い、嘘をつきあい、誰のことも信用できないという空虚でドライな描写。先日観た『巨人と玩具』とはま…
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