ルノワールの作品情報・感想・評価

『ルノワール』に投稿された感想・評価

『PLAN 75』で老いと死の問題を鋭く描いた早川千絵監督の新作となる本作は、今度は11歳の少女の瞳を通して、家族を襲う死の影と喪失との向き合い方を繊細に捉えた作品である。

タイトルの「ルノワール…

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3.7
「不完全な大人たちの孤独や痛みに触れる、11歳のひと夏」タイトルのまんま。終わった直後は整理できんかったけど、余韻はかなり残ってる
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嘘をつきました私
独り言ちて
判り易く
涙なんて見せながら

傾く青空から
滑り落ちた
輝きを追いかけて

街は静かに笑う
誰のこととは言わずとも
勝手に悔しくなる
明滅するネオンには
歪な言葉
寄…

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余韻が先行して記録など全く忘れていた

音と形と時間の流れとが一体となって「その日」という人生の特別な瞬間に組み込まれた、「あの日」のユーロスペース、渋谷の雑踏、友人と歩きながら感想を言い合った道に…

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主人公の"ズレ"が鍵になっていると思いました。夢の中の世界のように、とても曖昧でふわふわしています。観た人も多かれ少なかれ、育った環境に由来する"ズレ"を持っていて、それが鑑賞後の気持ちに呼応してい…

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いい映画だった。最初は掴めなかったが、みていくうちに吸い込まれていった。出てくる登場人物がみんな不幸せそうで、家族なのにお互いがお互いのことをあまり思い合っておらず悲しいなと思うときもあったが、家族…

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物語が断片的で、さっきのシーンはなんだった?っていうのが多かった。主人公の女の子の大人さにびっくり!映像が美しくて良かった
yuu
3.8

色んなことが重なっていたのもありエンディングで気づいたら涙出ていました
寂しい辛い悲しいに直面した時、幼い頃よりもその感情を薄める力を働かせることができるようになったから、うっすらとした感情を消化す…

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このレビューはネタバレを含みます

常に画面から出ている死臭が凄い。
襖を開けてしまったあのショット。一生、忘れない気がする。

フキが魔の手から逃れられた時、すなわちそれが死を克服した時から一気に生に溢れるのもすごい。

そしてあの…

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11歳の少女フキは変わり者。孤独、妄想、死への好奇心。彼女は大人への反抗のジャブを繰り出しながら静かに迷走する。

散文的なスタイルながら早川監督の映像造形はその印象を超えて緻密である。
リアリズム…

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