坂を上り下りして浮かび上がる⼈⽣の得喪。なかには耐え難いものもある。
その苦悩に「無理して乗り越えなくていい」とただ寄り添う本作のやさしさに、
きっと救われる魂があるはずだ———ISO(ライター)
…
豪華な出演者に惹かれてスクリーンへ。
好きか嫌いかと言われると、どちらでもない、というのが率直な感想。
観終わって監督の年齢を調べた所39歳。
そうだろうなと思った。
人物像のブレが気になって…
忘れられない
光の雨に
間に合う傘はなく
帰りそびれる人ばかり
手向けるにも
花は足りず
束ねられたひとつ
誰かが返す器に
残されていた
白い砂
その最後のひと粒が
落ちるまで
あなたは消えない…
雰囲気はあるが坂道の重さ・断水・造船所などの含蓄、唐突な出来事を繰り返すことが奇麗に描かれては言えず、行間を感じられないのが惜しい。冒頭と末尾で印象が変わる満島ひかりの妙な前向きさが本筋を矮小化する…
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