冒頭から、最低限の描写で状況や設定を伝える演出が丁寧。オダギリジョー演じる治の気怠げながらスムーズな動作や、何気ない一言だけで、失うところまで失った人間が淡々とルーティンの中に身を置いている様子が手…
>>続きを読むたまには見たい短調の作品
媚びない作品です。説明は少なく、セリフも全て言い切らないです。最近の、独り言が多くて説明ばかりの作品には無いワビサビに安心感があります。
派手さがなく生活感ただよう郊外…
ここを出ていけばよいが、そう簡単にもいかない。早く次の仕事をしたらいいが、そう折り合いもつかない。渡り鳥のように、あるいは流れ者として生きていく者とは違うのだ。
うだるような暑さのなかに生きなくて…
壊れたクーラーが舞台装置として優秀すぎる。長崎の夏の気温が、砂の上の温度が、採れたて搾りたて鮮度高く映像化されてた。最初のシーンで音楽に違和感を覚えたけど、最後に納得。戯曲ってこんなふうに映画化でき…
>>続きを読む感情表現が分かりやすく描かれた映画だった。最近ウォンカーウァイをみてたのもあってか終盤の特大カタルシスにやられた。
撮影は夜明けのすべての月永雄太
音楽は国宝の原摩利彦
髙石あかりがどんどん魅力…
玉田企画の舞台版でもこの作品は見たが、見事に映画に換骨奪胎されていた。長崎という街の特色を活かし、坂道・夏をロケーションに活かしながら、ジリジリとする人々の日常を描写。
舞台作品も良かったが、映画化…
(C) 2025 映画『夏の砂の上』製作委員会