スリ(掏摸)に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『スリ(掏摸)』に投稿された感想・評価

蛸
4.1

『罪と罰』のラスコーリニコフのような持論(罪を許された特権的な個人の肯定)を持つ主人公が「スリ」という犯罪行為にズブズブとのめり込んでいく話。
お金が人から人へと手渡しで流通していくものなら、その経…

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 駅でのスリシーン。バレないわけがないのに手付きと受け渡しの滑らかさだけで納得させてしまう潔さ。
4.5

ロベール・ブレッソンがドストエフスキーの小説を原作としたのは、長編13本のフィルモグラフィのなかで、『スリ』(原題:Pickpocket, 1959年)と『バルタザールどこへ行く』(原題:Au ha…

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悠
5.0
簡潔で明瞭なことが魔法を生む
強力なショットが映画を通じて存在していた。音も映像も知覚されたもの以上でも以下でもなかった。
シネマトグラフはかくあるべき。
-
4.5
お財布つなぎ
腕時計外す練習するとこカット割らずにみせてくれてすき
arch
4.6

ブレッソンは相性が悪い作品も多いのだが、最近立て続けに観たブレッソン作品が面白かったので鑑賞。

使われている手法の少なさにまず驚く。
基本的に場面転換はディゾルブで繋いでいる。最初のクレジットです…

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mshm
5.0
とにかく女が可愛いすぎてあんまり話が頭に入らなかったのでもう一回見たい

部屋に入る、心に入る、のぞく、手を見る、手先を見る、金、時計、あなたに触れる。ああ、やっと辿り着く。

満たされないからエロティック。あなたに触れてエロティック。次々にやってくるエロティックに、惹か…

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miiiku
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ブレッソンの作品はそこまで観てないが、やはり手の撮り方が美しい。動きをおさめるカメラの動きも滑らかで、誰かの視線かのよう。主人公の頼りない人物描写も、個人的には好み。最初の最初にすぐ捕まる流れには笑…

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omi
4.7

手フェチ、これか〜
確かにスリって、緊迫して静かで大胆で繊細でクローズアップすればするほど面白い行為かも。捕まっても眉毛ひとつ動かさない抑揚のなさ、人から金を奪うという最も俗なのに不思議と禁欲的な空…

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