出入口を奥に捉えた狭いダンス広場の音楽と喧騒、路地裏に響く生活音に自分もそこにいるような錯覚に陥る。そして突発的に訪れる暴力的な音の響きを引き画のワンショットで収めてしまう衝撃。
誰かが何かを一方…
"あなたの痛みを分け合えたらいいのに"
うーん、これは難しいわからないから面白くない、というよりわかった上でやっぱ退屈の部類に入ってしまう。こういうセリフも少なく展開もあまりしない、行間読んでこっ…
路地や街で起きていることをフレーム内のショットを通じてただただ覗き見て感じる事しかできないのに、自分もそこにいるかのような余りにリアルな体感。
そして一人一人の人物を理解する事など出来ないのだという…
登場人物、というか男の赤ん坊を連れ去る目的は分からない、全体的に人物の感情表現もそんなに激しくないし
急にシスターフッドでまとまった⁈とも思った
日々の生活も捉え方(撮り方)によってはドラマチック…
初めてペドロ・コスタ監督作品を観た。観ながら感じたことは、愚かな人間というのは、何か一つの行動や考えが愚かなのではなく、全てが愚かなんだなぁということだった。主人公は何人かいるが、今回はそのうちの夫…
>>続きを読むリスボンのスラム街で子育てに追い詰められる若い夫婦を、意図的に「悲劇」としては描かない。
登場人物たちは自分を表現する術を持たず、わたしたち観客は安易な感情移入を拒まれる。
道徳・金銭・言葉—それら…
前回の5年前の特集上映で見逃した、ペドロ・コスタ長編第3作の傑作から。
物語は、スラムに暮らす若い母・ティナが産後の絶望から赤ん坊と共に自殺を試みる。父親が赤ん坊を連れ出し、路上で物乞いや売買を試…
男は赤ん坊
ティナの夫が疲れて動けなくなり、彼女に床を引きずられる時、最後は赤ん坊とシンメトリーになって横たわる。このショットをみて、男は赤ん坊と変わらないし、だから彼は欲求に従って場当たり的…
渋谷ユーロスペース
路地裏の線や道端のゴミも写実を越えて、ニヒルな模様のように見えてくる構図の美しさ。
・台詞の少なさ
・掃除機、手前に植物
・病院での乱闘
・生に対する絶望と、バス車内の俯き顔…
途中までティナしか顔と名前が一致せず、あらゆる人を見間違え、ストーリーもいまいちわからないまま観ていたのに「やっぱりペドコスしか勝たん😭」みたいな気持ちに。ペドコスの作品のなかではシスターフッドみが…
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