音楽サロン デジタルリマスターの作品情報・感想・評価

『音楽サロン デジタルリマスター』に投稿された感想・評価

なだ
3.8

1920 年代インドコルタカ(カルカッタ)地方の没落大地主が最後のプライドをかけ音楽サロンを開く話。

近所に新興商売で儲けた男が引っ越し、礼儀や音楽の聴き方を知らない風情に腹を立てた大地主。蓄財が…

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4.2
このレビューはネタバレを含みます

冒頭のアップから圧倒的。遠ざかっていく馬車を見送るショットの反復、音楽サロンをもう一度立ち上げる契機となる鏡(そして祖先の絵と繋がる額縁、血の復活)、杖を持ち上げることで蜘とシャンデリアが繋がり、さ…

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強カフェインのコーヒー準備して臨んだけど前半寝た。頑張ったけどムリだった。
後半からの哀れな凋落ぶりと長尺ダンスは良かった。先祖の栄光にすがることでプライドを保とうとして現実を悟るあのシーンが好き。
木
5.0
オープニングのシャンデリアの揺れとヒンディー語にあの音楽。

鏡と額縁と音楽とタバコ。
虎の敷きもの。
象。
にぎやかしの犬。
オノントの目の輝き。
auchan
-
移動撮影と構図と音楽のセンス抜群という、デヴィッドリンチやん。おっさんが夢見てる間のことは寝ててほぼみてないけど、傑作なんじゃね。エミールヤニングスみたいなのとか役者の層が分厚い。監督の手腕だねえ。
4.0

【荒野の空金庫】

“サタジット・レイ レトロスペクティブ 2025”上映にて。

今では欠点としか思えない箇所が続発するのに映画体験としては豊穣、という貴重さだった。

こういう出会いがあるから、…

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yna
4.5
このレビューはネタバレを含みます

階下に降りたく無い、動きたく無いというのはある意味メタファー?
没落したく無いという気持ちの現れ?

自分が名家であることにかまけた没落貴族の最後の望みの音楽サロン
自分の足元を這う黒蜘蛛
シャンデ…

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貴族の栄枯盛衰。古典劇も現代劇も結局は変わらない。

ベンガル音楽が非常によかった。カースト制度の実態が如実にフィルムに現れていて結構衝撃的であった。
-

フィルム・ノアールの映像美と音楽の渦

豪奢絢爛で緻密な目眩く宮殿美術。洪水で全てが失われた港町は退廃的で、街の幽霊のような異質さがある。

没落貴族の憂い、音楽サロンへの愛と執着、そして血の誇り。…

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このレビューはネタバレを含みます
どことなく退廃的で幻想的な雰囲気の映画だけど、内容はお金持ちの転落と見栄張りという人間臭いもの。シャンデリアで始まり、シャンデリアで終わるラストが印象的。

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