1920 年代インドコルタカ(カルカッタ)地方の没落大地主が最後のプライドをかけ音楽サロンを開く話。
近所に新興商売で儲けた男が引っ越し、礼儀や音楽の聴き方を知らない風情に腹を立てた大地主。蓄財が…
冒頭のアップから圧倒的。遠ざかっていく馬車を見送るショットの反復、音楽サロンをもう一度立ち上げる契機となる鏡(そして祖先の絵と繋がる額縁、血の復活)、杖を持ち上げることで蜘とシャンデリアが繋がり、さ…
>>続きを読む【荒野の空金庫】
“サタジット・レイ レトロスペクティブ 2025”上映にて。
今では欠点としか思えない箇所が続発するのに映画体験としては豊穣、という貴重さだった。
こういう出会いがあるから、…
階下に降りたく無い、動きたく無いというのはある意味メタファー?
没落したく無いという気持ちの現れ?
自分が名家であることにかまけた没落貴族の最後の望みの音楽サロン
自分の足元を這う黒蜘蛛
シャンデ…
フィルム・ノアールの映像美と音楽の渦
豪奢絢爛で緻密な目眩く宮殿美術。洪水で全てが失われた港町は退廃的で、街の幽霊のような異質さがある。
没落貴族の憂い、音楽サロンへの愛と執着、そして血の誇り。…
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