愛した男に心も身も捧げ、子供まで生んだイーダ。彼は正式な奥さんと子供と共に名声をあげていきます。彼はイタリア独裁者ムッソリーニ。存在さえ消されかけたイーダは、生涯に渡り「私は妻です」と訴え続ける。
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ムッソリーニの愛人・イーダを、監督はヒーローだと言い切った。そう納得せざるを得ないのは、政治的な批判の意が表に描かれず、最後まで真実を訴え貫く、一人の女性の強い生き様がストーリーを成していたからだろ…
>>続きを読む単なる史実の映画化を遥かに超えて見ること自体の喜びがある。
照明と編集のシャープさ、視覚的演出の個性というのもそうだが、これが映画館についての作品でもあるからか。教会、病院など様々な場所で人々はスク…
夜間での照明の妙
閉鎖的な室内と、屋外の解放
鉄柵と雪
ベッド下を逃げ回る子供、それを追う望遠
壁に映る窓と雨の影
続く、無言の遣り取りと、一連の移動撮影
涙を流しながら、質疑を続ける女の顔を正面に…