精神科医の夫、赤子に母乳を拒否され産後鬱の妻。そこに雇われた若き乳母。
母としての無力感と立場を奪われることの焦燥感。見事な画作りと心理劇。読み書きが出来ない乳母の言う「見えないものが書けない」にド…
2022/8/8
イタリア映画祭2022の過去作オンライン配信。20世紀初頭のローマ。精神的に不安定な妻を演じるヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、彼女の赤ん坊の乳母となるマヤ・サンサ、2人の女性が本当…
撮影すげえ良い。陽光の中で無秩序に蠢き遊ぶ精神病の患者、夜の闇に行進する怪しげな葬列。ゴージャスな撮影にワクワクし続けた。だだこの映画、決定的な何かが足りない気がした。圧倒的な画がありながら感動はあ…
>>続きを読む[扉を閉め続ける男の出会い] 90点
大傑作。1999年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。マルコ・ベロッキオ長編16作目。正直イタリア映画もベロッキオも合わなすぎて色々諦めかけていたんだが、諦めなく…
出産後乳をやれなくなった妻と乳母として雇われた女性。母親の役割を果たせない苦悩と、乳母への嫉みをV・B・テデスキが見事に表現。乳母に接するうち、夫としての気遣いに欠けていたことに気づくF・ベンティヴ…
>>続きを読む裕福な家庭に赤子が誕生し、普通なら幸せムードに包まれるところだがなぜか愛情は真っ直ぐに届かず、やがて母に代わる乳母の存在が現れる。総じて不器用な人たちの物語という風に捉えることもできる。どこか自分に…
>>続きを読む精神病院の中庭で木に上っていた患者たちが手紙の到着とともにぼとぼと落ちてくるシーンはマジベロッキオ。乳母と実母の緊張関係の表現としての足音。後者がフレームアウトしてからも足音が響き渡り、ドアの隙間か…
>>続きを読む父親が子守唄を歌うが、オペラしか歌えないところが個人的にはピーク。めちゃくちゃハッとするカット多いし(雨が降り始めてシーツをしまいにいく女中たちを追うカメラ、レナの顔が幽霊のようにフレームインする速…
>>続きを読むあえてキチガイの女性に手紙の返信を読ませるラストが美しく泣いてしまった。手紙の締めが「待つだけの人生ではなく、未知を恐れはしない」。産み落とした赤ん坊を抱くことができない妻も、その赤ん坊に己の乳を飲…
>>続きを読む突然の嵐にシーツを取り込んで鎧戸を閉めに走る召使いの少女たちがめちゃくちゃ美しかった 眩しい!!この光景を見ることができただけで満足 しかし映画全体としてもとても面白かった
産後うつ・育児ノイローゼ…