35歳言語学者で作家の男性が自らの半生を振り返る、サルデーニャ島の羊飼いの父と息子の話。息子の小学校の授業中に父親が乱入、羊飼いに義務教育は要らんと家に連れ戻し、自然の中で羊飼いになる為の厳しめの教…
>>続きを読む軽蔑と劣等感とその痛みの隙間からのぞくあたたかな記憶が煌めいていた。
陽光をうけてきらきら光るバケツにたっぷりのミルク。静まり返った夜に鳴る音。凍ってしまったミルクでつくる即席のアイス。
この閉ざさ…
タヴィアーニ兄弟の代表作とされ厳格な父の下で生まれたガヴィーノの自伝を映画化したもの。羊飼いの手伝いのため小学校を強制的に退学させられ、大人になり軍に入るも、後に逞しく成長し言語学者になる。パードレ…
>>続きを読むタヴィアーニ兄弟の代表作。
大いなるものとどこか深い部分で繋がりつつ、荒涼とした大地で自然体で生きる人々を讃える、寓話的作品。
原作は言語学者ガヴィーノ・レッダの自伝小説。
荒涼とした大地で…
2020/12/30
ある日、父親に小学校の教室から連れ出された少年カビーノ。義務教育を不要と言い放ち、事ある毎にカビーノを折檻する父親が、ただただ恐ろしい。その恐怖は、成人したカビーノにも残ってい…
獣姦からのムラムラモード、何? 逆さ葉巻の間接キスはエロいでしょ。というかあの妻、めちゃくちゃ美しいな。
心の声モノローグがとても良い。
息子ガビーノが読み書きできないままであった原因は直接的に…
英雄でもなんでもない貧しい人々が地上に生きてる様を描いてるだけなのに神話みたいに感じさせる映画が幾つかあって、ギリシャのアンゲロプロス作品群なんか強烈にそんな感じだけど、イタリアのタヴィアーニ兄弟の…
>>続きを読む父と息子の相克という重いテーマに貫かれた作品。
島という閉ざされた空間の中、家父長制の名の下に振るわれる親のエゴイズムは恐ろしい限りで、『愛情の薄い飼主(パドローネ)』としての側面を、透徹に描き切る…