消費社会。若者から使い捨てられる。
男性性の話でもある。銃を手にすると強くなったように錯覚する。しかし男はそれを使う勇気はないし、大きなイチモツを手にしたところで女は背を向け、逃げていくだけだ。遂に…
アメリカンニューシネマの香りもする逸品。タクシードライバーや真夜中のカーボーイを思わせるシーンもあるが、タクシードライバーはこの作品の3年後の作品。
中島貞夫がATGで映画を撮っていたことは不勉強な…
このレビューはネタバレを含みます
人生ベスト級の大傑作!
ここまで情けないヤクザ映画は観たことがない。本当に何の取り柄もなく、いいところも見当たらない男は、鏡で自分を励ましながら虚勢を張り続けるだけ。なのに、何でこんなに切なくさせ…
兎売りは兎売り、どうにもならない、なんて不格好な男
ハジキの似合わない渡瀬恒彦の顔、こんな安いウイスキー呑めるか、ナルシス、見栄、プライド、女への執着、そしてそれらに殺される、馬鹿ッ!
俺はこんな男…
まったく実績のない若者がその腕っ節のみを買われてしまい鉄砲玉として宮崎へ(今の宮崎より栄えている気がする)。空っぽの身体ひとつで強がり、鏡の前で映画の主人公のように自己紹介の練習をする。その強がった…
>>続きを読むもうオープニングでやられた!
頭脳警察のふざけんじゃねえよが流れながら資本主義を風刺するようなイメージの数々、昔の日本にはこんなに反骨精神があったのか!
渡瀬恒彦演じるヤクザの鉄砲玉が主人公、鉄砲…
2019.07.27 国立映画アーカイブにて鑑賞。
特集「逝ける映画人を偲んで」にて渡瀬恒彦を偲びニュープリント上映。スクリーンで見る頭脳警察のオープニングはやはり最高。ATGの低予算ゆえの苦肉の策…