オイディプス神話を下敷きにしながらドキュメンタリー要素を組み込んだ劇中劇であり、ボードレールの詩句が都市の退廃や虚無感、愛と死の結びつきをより強調しているデカダンス作品。
役割と素顔、真実と演技の…
個人の精神は
相つぐ否定によって
自己自身の
絶対に達する
【感想】
伝統の破壊と新しい価値の萌芽。
物語の合間に俳優陣へのインタビューや吹き出しのセリフというメタを織り込み、映画そのものを破壊(…
まず第一として、奇抜なショットが多く、時系列がシャッフルされていたり、「映画」の途中で役者への(実際の)インタビューが挿入されていたり、様々な技法と演出のごった煮で視覚/感覚的に新鮮でとても楽しい。…
>>続きを読むずっと鑑賞したくてゲオ宅配レンタルにあるHDリマスター版を1年近くチェックし続けていたのが、旧作割引時にはいつも貸出中。今回、初めてレンタル出来た。
HDリマスター版なので1969年製作の映像はモ…
私がしたいことは、主題と方法の追求にあって、かつて他人が踏み込まなかった領域に切り込むことである。私は『薔薇の葬列』ではゲイボーイの世界を扱った。むろんゲテモノ趣味や風俗的興味からではない。かれらの…
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