メモ引用
この映画は、表面の犯罪スリラーとは裏腹に、実存主義的な絶望の物語です。エドのモノローグはカミュの『異邦人』を思わせ、人生の「不確定性」(弁護人の弁論で強調されるハイゼンベルクの原理…
救いのない話なのに何故か不快にならない、むしろ心地いい映画だった。
テンポよく歯車が狂い、見事なまでに因果応報のしっぺ返しをくらう展開がコーエンらしくて好。
退廃的で無気力にも見えるような主人公がな…
モノクロは昔の時代背景、ノスタルジー、というよりは主人公の、虚無感、脱色した世界、ロリータのオマージュではなかろうか。(スカヨハがエロいからっていう意味ではなく笑)ピュアだと思っていた少女がある種俗…
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理髪店で勤める男にドライクリーニング事業の儲け話が舞い込んでくる話。
コーエン兄弟の全編モノクロ映画。
場面転換はかなりあるものの、個人的には会話劇として楽しめた。
相変わらず台詞のセンスが良く…
コーエン兄弟の『バーバー』(The Man Who Wasn’t There)は、1949年のアメリカを舞台に、鬱屈した理髪師エド・クレインが偶然の犯罪をきっかけに不条理な運命へと巻き込まれていく物…
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