『妖刀物語 吉原百人斬り』(1960)は、内田吐夢的なねちっこさと陰鬱さを前面に押し出した作品である。
冒頭では頼もしく映るが、次第に女性関係の不器用さによって自己崩壊していく主人公を演じる片岡千恵…
真面目で優しいが、生まれつきの顔の痣ゆえに縁談が実らない商人・次郎左衛門。吉原で出会った遊女・玉鶴だけは彼を受け入れてくれた。玉鶴の願いを叶えるため、彼女を太夫にまで引き立て、いずれは身請けしようと…
>>続きを読む1960年。凄い。凄い。捨て子から機織り屋を継いで財を成した根っからの善人の商人。顔にある大きなアザのために女性と付き合うどころか優しい言葉もかけてもらったことすらない彼が、付き合いで吉原に出向い…
>>続きを読む感動した。世界遺産級。片岡千恵蔵の素晴らしさ!単純に面白くて豪華絢爛で、最近の華がなくて貧乏くさくて辛気臭い映画たちとは全然違う世界。昔の時代劇映画って娯楽作なのに芸術味もあって凄い。ハリウッドに全…
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