女性の本当の幸せとはを問う作品。
連載途中で絶筆となった林芙美子の小説を成瀬巳喜男監督が映画化。
冒頭の「台所と茶の間との間で、女の命はやがてむなしく老い朽ちていくのだろうか」というナレーションか…
最後のモノローグは前時代的ではあるものの、どうしたって三千代(原節子)に冒頭から感情移入してしまった。
幸せな奥様と言われ曖昧に微笑む三千代。里子(島崎雪子)の奔放さに暗い気持ちになる三千代。里子…
原節子をヒロインに迎えたこの人情ドラマは、当時スランプにおちいっていた成瀬巳喜男が復活するきっかけになった作品として国内外の評価も高い。林芙美子による未完の原作を川端康成が監修、田中澄江・井出俊郎が…
>>続きを読む倦怠期を向かえた夫婦の心の機微をきれいに描いた映画。
ゆっくりとした、言葉は決して多くはないのに、短い台詞でストレートに響く役者が発する言葉。
本当に美しい日本語はこのようなものだと衝撃を受ける。…