林芙美子 原作
成瀬巳喜男 監督作品
大恋愛の末に結ばれた岡本初之輔(上原謙)と三千代(原節子)
夫の転勤で東京から大阪在住になった夫婦は結婚から5年を経て倦怠期に入っていた。。
世間から…
原節子、綺麗や。今の女優で言えば、鈴木京香を彷彿とさせる。上原謙も、なんとも言えない朴訥なセリフさばきで、凡庸な亭主の生活感を見事に出している。
昭和25年、戦後の焼け跡から復興しつつある大阪や東京…
原節子が綺麗であるが故に、周りには幸せな奥さんと常にあしらわれてしまう。
思うこといろいろあるのに言わせてもらえない。
顔が綺麗だからといって、何も悩んでいなく幸せいっぱいということはない。
夫と…
帰ってきては腹が減った、という夫のそばで、当たり前のように家事をこなし、繰り返す毎日。
倦怠期というとすっかり冷め切ったニュアンスがあるが、この夫婦は倦怠というより、日々の生活に追われる中で、お互い…
『私のそばに夫がいる
目をつぶっているその平凡な横顔
生活の川に泳ぎ疲れて漂って
しかもなお戦ってお泳ぎ続けている一人の男
その男のそばに寄り添って
その男と一緒に幸福を求めながら生きていくことが
…
この傑作について、とりあえず「成瀬の引き戸」というものだけ焦点化してみる。妻が実家に帰ってしまった夫のところに女性客たち、その際の引き戸の機能が大切で、ドアと違って引き戸は閉まっていても開いている、…
>>続きを読むすごいなあすごいなあと思いながらみていた。
原節子の不幸そうな演技を見るとこちらも辛くなってしまう。
止まっていた夫婦の時間を象徴する手紙が破かれ、関係がまた動き出した夫婦を乗せた列車の進行方向と反…
成瀬巳喜男映画を見る上での軸になる作品だと思った。全てを相対化した上で生活を映画に写す。
原節子は生活そのものに対して問い、様々な価値観の”生活”を見る。その中で自分の生活を相対化して見つめ直す。…