『私のそばに夫がいる
目をつぶっているその平凡な横顔
生活の川に泳ぎ疲れて漂って
しかもなお戦ってお泳ぎ続けている一人の男
その男のそばに寄り添って
その男と一緒に幸福を求めながら生きていくことが
…
この傑作について、とりあえず「成瀬の引き戸」というものだけ焦点化してみる。妻が実家に帰ってしまった夫のところに女性客たち、その際の引き戸の機能が大切で、ドアと違って引き戸は閉まっていても開いている、…
>>続きを読むすごいなあすごいなあと思いながらみていた。
原節子の不幸そうな演技を見るとこちらも辛くなってしまう。
止まっていた夫婦の時間を象徴する手紙が破かれ、関係がまた動き出した夫婦を乗せた列車の進行方向と反…
成瀬巳喜男映画を見る上での軸になる作品だと思った。全てを相対化した上で生活を映画に写す。
原節子は生活そのものに対して問い、様々な価値観の”生活”を見る。その中で自分の生活を相対化して見つめ直す。…
「腹が減った」の一言がセンシティブな発言だと、あたふたしながら詫びを入れるところが微笑ましい。
突かれたくないことを聞かれた際の原節子が「猫を飼ってる」という支離滅裂な返しをするのが面白い。日常生活…
一見、男の愚かさが目につくが、女も同じように不器用で意地を手放せないのだ。戦後まもない作品で、旧来的な男女の価値観が反映されているが、愛が冷めていく様子は、今とあまり変わらないなと思った。無駄がなく…
>>続きを読む結婚した者なら誰もが一度は経験するだろう夫婦の倦怠期。些細なことで諍いを繰り返し、言葉とは裏腹に主人公たちの溝が徐々に深まっていく様子が実によく伝わってきた。大切なものはどうして失って気付くのだろう…
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